32日(火)

将来の”千屋牛”も!いい子牛を育てて地域貢献

千屋牛の産地、新見市で、いい子牛を育てようと奮闘している企業を取材しました!

飼葉を食べる子牛たち

約14ヘクタールの敷地に、のどかな風景が広がります。

広々とした敷地

“いろりカンパニー”は、地域の貢献事業として耕作放棄地など、使われなくなった広い土地を活用して牧場を経営しています。
母牛に子牛を生ませ、その子牛を育て、出荷する繁殖経営で、ここから地元のブランド牛「千屋牛」も輩出しています。

将来のブランド牛

自然に近い状態で育てることを心がけていて、親子で周年放牧しています。

放牧された子連れの牛たち

子牛が生まれたら親から離し、人工保育するのが今の主流ですが、育児放棄しない限りは、できるだけ親の元で育てます。
ストレスなく、のびのびと過ごしてほしいという思いからです。
放牧地を駆け回ることもあるので、足腰はしっかり。
肉付きもよくなるそうですよ(#^^#)

しっかりとした体の牛

いろりカンパニー 生産部肉牛生産課 黒田 建太朗 課長(30)は牧場立ち上げから携わっていて、繁殖牛と子牛、合わせて80頭を育てています。

飼葉を補充する黒田さん

新見の和牛は、1800年代から続く、良質な血統を引き継いでいます。
黒田さんは、「この子牛が特別いい!」ではなく、「全部いい牛に育てないとダメ」と自分に言い聞かせ、責任持って牛の体調管理をしています。

水を飲む子牛

地域のブランドを守るためにも、いい和牛が生まれ、育つように、スマート農業化にも力を入れています。
“牛温恵”は、牛の体内の温度を測り、分娩のタイミングを察知して、分娩24時間以内にメールで通知が来るシステムです。

牛温恵の装置

通知が来たら、監視カメラで様子を観察。
出産の兆候が見られたら、すぐに牧場に駆け付け、介助します。

スマホをチェックする黒田さん

黒田さんは、一頭一頭必ず出産に立ち会うので、出産間近になると、頭の中は牛のことでいっぱいになるそう。
丁寧に、大切に育てているんですね(#^^#)

牛の世話をする黒田さん

黒田さんは、「これからまだまだ頭数も増やしていきたいので、できるだけ自然に近いかたちで、健康に育てていきたいです」と話します。

牛舎の外観

新見の豊かな自然の中でのびのびと。
将来のブランド牛として大切に育てられています!(^^)!