38日(月)

地元の畜産をサポート!期待の若手JA職員

和牛農家に精一杯のサポートがしたいと、若手ながらに奮闘するJA職員を取材しました!

成松さんと牛のツーショット

JA晴れの国岡山 営農部 畜産課 成松拓也さん(27)です。
入組してすぐに畜産課に配属されて、5年目です。
びほく地域の和牛農家を巡り、和牛の子牛せり市の手配や準備のサポートをしています。

牛の世話をする成松さん

取材した日は、吉備中央町にある牧場、JA晴れの国岡山 びほく和牛生産部会 孝本 真二さん(43)を訪ねました。
到着すると、すぐに子牛のもとへ。

子牛

先月生まれたばかりの子牛です(#^.^#)
見せてくれたのは、“鼻紋(びもん)”をとる作業。
子牛の鼻に墨を付け、紙にうつします。

鼻紋をとる作業

鼻紋は、大人になっても変わりません。
人間の指紋と同じ役割で、和牛の個体情報を登録するために、生まれて5ヶ月以内にする必須の作業なんです。

紙に写った鼻紋

実はこれが難しく、成松さんもしっかりうつせるようになるのには、かなり時間がかかったそう。
今回は、孝本さんから「バッチリ!」と褒められていました(#^^#)

成松さんと孝本さん

他にも舌の色を確認したり、身体を触ったりして、不調がないかを調べるのも、成松さんの仕事です。

牛の体調を管理する成松さん

取材の日は翌日に、“和牛子牛せり市”を控えていました。
孝本牧場は、5頭の子牛を出荷します。
当日、暴れたりしないように、早い時期から綱でくくり、慣れさせます。

縄でくくられた牛たち

27歳と若手の成松さん。
実家は酪農家でしたが、あまり牛と接することなく、大好きな野球に打ち込む学生時代でした。
大学卒業後は、地元に根付いた仕事に就きたいとJAに入組。
経済を専攻していたこともあって、窓口業務や金融関係かなと思いきや、さっそく畜産課に配属(#^.^#)
何もかもが知らないことだらけで、相当苦労したそうです。
それでも生産者の先輩方が、丁寧に教えてくれました。

インタビューに応える成松さん

孝本さんは、「今までベテランの畜産担当ばかりで、自分より若い人がいなかった分、成松くんは話しやすいです。頼りにしています」と期待しています。
成松さんは、「大変な中でも畜産は楽しいとやりがいも感じています。もっと信頼されるように、質の高い指導ができるように、勉強していきたいです」と話してくれました。

左:孝本さん、右:成松さんと
左:孝本さん、右:成松さんと

若手の純粋な頑張りを見て、生産者も刺激になっているんだそう。
期待の存在として、生産者の支えになっています。

リポーター
古米沙世