女性スタッフリポーターからの写真を紹介
田中克宜さん(津山市小田中)
今が旬の柿、津山市では柿の生産が盛んです。
父が残した柿畑を守る担い手を取材しました。
JA晴れの国岡山 津山柿部会 田中克宜(よしのり)部会長(41)です。
田中さんは就農7年目、7ヘクタールもの畑で西条柿を作っています。
機械に乗って、次々と柿を収穫していきます。
器用にレバーとペダルで操作し、上下左右自由自在です(#^^#)
はしご車のような面白い動きに、思わず「仕事というより、楽しんでいませんか?」と尋ねると、「でも収穫は手が痛いので大変なんですよ」と笑って答えてくれました。
柿の木は、2000本以上。
できるだけ取り残しがないようにしないといけないので、急ピッチで収穫に取り掛かります(*_*)
田中さんの父は、広大な山を切り開いて柿作りを始めました。
熱心な父で、田中さんの祖父の大切な畑を、留守中に勝手に柿畑に変えてしまったこともあるそうです。
なんとも破天荒です(#^.^#)
田中さんは、会社勤めをしながら柿づくりの手伝いもしていました。
当時は、父が何かを教えてくれるわけでもなく、「不細工じゃのお、こうするんじゃ」と言われるくらいでした。
田中さんが本格的に柿づくりを始めたのは、父が亡くなってからです。
広大な農園をすべて引き継ぎ、従業員をまとめながら、柿づくりを頑張っています。
父の代から働いているレジェンド森本治郎さん(81)は、「お父さんは手広く広げた畑も十分維持している。研究熱心ですよ」と評価しています。
田中さんは、5年前から柿の加工品も作り始めました。
豊作で柿が余った年に、無駄なく使えないかと思ったのがきっかけです。
現在10種類もの商品を手掛けています。
あわし柿、あんぽ柿、干し柿と定番のものから、ドレッシングや西条柿をスライスして作ったやわらかチップス、柿の葉を使ったお茶など、オリジナル商品まで幅広く開発しています。
やわらかチップスを試食させてもらうと、「西条柿ってこんなに甘いんだ!」と思う程、その濃厚な甘さに驚きました。
半生食感も絶妙っ…!絶品です( *´艸`)♪
田中さんは、「干したり熟したり渋を抜いたりこんなに加工ができる果物は他にはないと思っています。品質の向上、あとは作業コストを下げて価格も低下していきたいです」と意気込んでいます。
田中さんと父をとても尊敬しているという田中さん。
父が熱心に守ってきた柿畑を受け継いで、次は自分なりの農業をしていこうと頑張っています。
- リポーター
- 古米沙世