330日(月)

植月正徳さん・彩子さん(勝央町植月中)

まずは牛舎の整理整頓から!
工場勤めから得た経験を酪農に活用し、新たな経営の形に挑戦する男性です。



就農1年目 植月正徳さん(45)は、合わせて38頭の牛を育てています。



妻の彩子さん(37)も一緒に作業していますよ。



植月さんが育てる牛は、みんな北海道出身です。
来たばかりの牛の毛に注目すると、、、



わ~、とってもふわふわ(^O^)♪
馬みたいにたてがみがあるようにも見えますよね(#^^#)!
岡山は暖かいので、しばらくすると生え変わり、艶が出てくるようになるんだそうです。



植月さんは、祖父から続く酪農家ですが、元々継ぐつもりはなく、建築会社や工場に勤めていました。
きっかけとなったのは、父が引退して牧場をやめようと考えていた時の、妻の「牛がかわいそう」という一言でした。



そこから植月さんの心に火が付き、どうやったらうまく経営が回せるかと考えるようになったんです。



そこで始めたのが牛舎の整理整頓です。
いらないものは捨て、いるものは種類ごとにまとめて置く。
誰が見ても、どこに何があるかが分かるようにしました。



さらに、情報の“見える化”も取り入れました。



牛のすぐそばに貼られていたのは、いつ生まれて、いつ出産したかなどが書かれた牛一頭一頭のデータ表です。



酪農ヘルパーや獣医が来ても分かりやすいようにと思いついたそうです。
作業の効率化だけでなく、事故を未然に防ぐことにも繋がります。



牛のささいな変化に気づくのは、妻の彩子さんです。
目が伏せがちで元気がない気がする、ちょっと今日は気性が荒い気がする。
そんな“気がする”でも、実は病気にかかっていたなんてことも。



植月さんは、「センサーは妻で、改善策を考えるのは僕です。病気やケガで牛舎から牛を出すことなく、ここで寿命を全うしてもらえるように、頑張っていきたいです」と話してくれました。


植月さん夫婦と

変化にいち早く気づく彩子さんと、どうしてそうなるのかをデータ化して改善策を考える植月さん。
きっと、2人だからこそできる経営の形です。
リポーター
古米沙世
撮影場所
勝央町