【香川・三豊市】瀬戸芸の隠れた主役!アーティストが集う「粟島」で、島とアートが紡ぐ物語に出会う旅

ライブ5時 いまドキッ!

 「瀬戸内国際芸術祭2025」、通称”瀬戸芸”。3年に一度、瀬戸内の島々がアートに染まるこの祭典は、国内外から多くの人々を魅了し続けています。



瀬戸内国際芸術祭・・・
3年に一度開催される現代アートの祭典。初回が2010年で2025年で6回目の開催。
春会期・夏会期・秋会期と分けて開催され、会期ごとに会場も少しずつ異なっている。


秋会期限定の会場になっている三豊市・粟島(あわしま)を訪れ、この島に滞在しながら創作活動を行うアーティストたちの拠点「粟島芸術家村」で、アートと島が紡ぐ、心温まる物語に出会いました。

 

■廃校がアートの拠点に。「粟島芸術家村」で生まれる新しい息吹




粟島芸術家村・・・
若手アーティストが粟島に滞在しながら、旧粟島中学校で作品制作を行う取り組み




かつて子どもたちの声が響いていた旧粟島中学校。

今はその場所が、全国から集まる若きアーティストたちの創作拠点「粟島芸術家村」として、新たな命を吹き込まれています。



校舎に一歩足を踏み入れると、そこはまさに創造のエネルギーに満ちた空間。

教室や廊下には、滞在するアーティストたちが手がけた個性豊かな作品が並び、訪れる人々を迎えてくれます。



 

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4歳の女の子の手が、希望の光に。柏木さんの作品に込められた想い

 
 

芸術家村で出会ったアーティストの一人、柏木さん。彼が手がけたインスタレーション作品は、見る者の心を深く揺さぶります。
 
教室の中央に置かれているのは、土の中から伸びる、繊細で力強い”手”のオブジェ。



これは、粟島に住む4歳の女の子の手をモデルに制作されたものだと言います。

「島の土から、新しい生命や希望が生まれてくる様子を表現した。」

と柏木さんは語ります。

作品の周りに敷き詰められた土は、実際に島のものを使い、子どもから大人まで、島の人々と一緒に作り上げたのだとか。島の未来への温かい眼差しが感じられる、優しくて力強い作品です。

 

■国境を越えたアートと愛。新婚アーティスト夫婦




もう一つ、芸術家村でひときわ幻想的な空間を創り出していたのが、中国人アーティストのサリナさんと、日本人のご主人であるコウヘイさんご夫婦の作品。
 
2人は、この芸術家村での出会いをきっかけに結婚したということです。



「彼はとても落ち着いていて、頼りになる存在です」
「彼女は一つのことに集中して、クオリティの高い作品を生み出す職人気質なところが魅力的です」

2人の姿は作品と同じくらい、温かく幸せなオーラに満ちています。

 
瀬戸内国際芸術祭は、ただアートを鑑賞するだけのイベントではありません。
粟島を訪れれば、作品の背景にあるアーティストたちの想いや、島の人々との温かい交流に触れることができます。

 

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