高松の街を歩いていると、ふと異国の風を感じるお店に出会うことがあります。ご紹介するのは、まさにそんな体験ができる特別な場所。
なんと、アフリカのコンゴ、そしてアジアのインドとネパールの料理が一度に楽しめるという、香川県内でも珍しい多国籍レストランです。
■高松の街角に現れた、世界への扉
このお店の名前は「DOUNIYA(ドュニア)」。高松市中心部、中新町に今年の3月にオープンしたばかりのお店です。
お店を切り盛りするのは、コンゴ民主共和国出身のフランシーンさん。
そして、料理を主に担当するのは、インド出身のビクラムさんとネパール出身のベビックさんです。
店内の壁にネパールの国旗が飾られていたのは、ネパール人シェフがいらっしゃるからなんですね!
まさかオーナーがコンゴ出身とは。アフリカのコンゴ料理が香川で味わえるとは思いませんでした。
■オーナーの熱い思い。「多様な人が集まる場所に」
フランシーンさんの故郷のコンゴから遠く離れた香川に来たのには、理由がありました。
残念ながら、コンゴは現在も情勢が不安定な状況が続いています。
そんな故郷を離れ、日本で暮らすお兄様を頼って、娘さんと一緒に香川へやって来たのだそうです。
香川という土地を選び、レストランを開いたフランシーンさんには、ある強い思いがあります。それは、「いろんな国の人たちに来てほしい」ということ。
そして、外国の方も含め、多様な人々が集まり、ポジティブなエネルギーを発信できる場所にしたいと考えているそうです。
■食の多様性への配慮:ハラル認証マークの意味
お店のメニューを見ていると、特徴的な緑色のマークがついていることに気づきました。これは「ハラル認証」のマークです。
ハラルとは・・・
イスラム教の教えに従って作られた料理。豚肉やアルコール等を使用していません。
つまり、「DOUNIYA」では、イスラム教徒の方でも安心して食べられるメニューを提供しているということ。さらに、ヒンドゥー教徒向けに牛肉を使わないメニューも揃えているそうです。
様々な食文化や宗教的な背景を持つ人々への配慮がされているのは、フランシーンさんの「多様な人々が集まる場所にしたい」という思いの表れと言えます。
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