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【香川・高松市】まるで昭和へタイムスリップ!商店街で楽しむ、懐かしの純喫茶めぐり
■看板のない喫茶店『きのと』。扉の先は異空間!
高松市内のとある場所。目印になるような大きな看板はなく、注意深く探さないと通り過ぎてしまいそうな、年季の入った佇まいの建物があります。
入口にそっと置かれた「喫茶 きのと」の小さな木の札だけが、ここがお店であることを示しています。
扉を開けると、そこはまるで別世界。
黒革のソファが並び、独特の照明が輝く店内は、宇宙船の中を思わせるような不思議で落ち着いた空間が広がっています。
「喫茶店で間違いないですか?」と思わず尋ねてしまうほどのインパクトですが、店主の女性は「そうですよ」と優しく微笑みます。
それもそのはず、この『きのと』は、なんと昭和35年(1960年)から続く、創業65年の老舗喫茶店なのです。
■創業以来の味。忘れられない『きのと』の絶品焼きそば
この店の名物は、女将さんが「うちのオリジナル」と胸を張る「焼きそば」。
創業当時から変わらないという自家製ソースは、他では決して味わえないこだわりの逸品です。
運ばれてきた焼きそばは、懐かしい銀色のお皿の上で湯気を立てています。一口食べると、ソースの香ばしさの中に、ふわりとケチャップの風味が感じられます。
どこかナポリタンを思わせるような、甘酸っぱくもコクのある味わいは、一度食べたら忘れられない美味しさ。これぞ『きのと』だけのオリジナルです。
この味と空間に魅せられ、昔からの常連客はもちろん、最近では専門学生などの若い世代も訪れるのだとか。
「先輩から後輩へ、ずっとこのお店のことが受け継がれているの」と語る女将さん。
世代を超えて愛される、まさに高松の宝物のような場所です。
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