岡山や香川からフェリーに乗れば、あっという間に到着するアートの聖地・直島。
現代アートのイメージが強いこの島ですが、その魅力は果たしてアートだけなのでしょうか?
今回は、アート鑑賞の合間にぜひ立ち寄りたい、直島の食と人の温かさに触れられる特別な場所をご紹介します。
■アートだけじゃない。島の日常に溶け込む風景
宮浦港から本村エリアへ。
古い町並みを歩いていると、思わず二度見してしまうようなユニークな光景に出会います。
壁一面に貝殻が埋め込まれた、黒電話のオブジェがある電話ボックス。
手書きの文字が愛らしい、レトロなバス停。
これらは全て、島全体を美術館に見立てる「家プロジェクト」のアート作品の一部。アートが特別なものではなく、島の風景として自然に溶け込んでいる。これこそが直島の面白さなのかもしれません。
そんな心温まる散策の先に、今回のお目当ての場所がありました。
■直島カフェの歴史がここに。古民家カフェ「あいすなお」へ
のれんをくぐると、「ただいま」と言いたくなるような、懐かしい畳の空間が広がります。
そこは、直島のカフェ文化の先駆けともいわれる「玄米心食 あいすなお」。
店主の方によると、オープンしたのは2006年。当時はこのエリアにカフェがほとんどなく、今ではこのエリアで一番の老舗なのだとか。
古き良き日本の家屋でいただく、体に優しい食事。その噂を聞きつけ、多くの人がこの店の扉を開きます。
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