梅雨から始める熱中症対策!6月も危険!【いまコレ調査員】

ライブ5時 いまドキッ!

ジメジメとした梅雨の時期、なんだか体がだるいな…と感じる方も多いのではないでしょうか?
実は、この時期から気をつけたいのが「熱中症」。

熱中症対策と聞くと、多くの方が真夏の8月をイメージするかもしれません。
しかし、データを見ると6月でも熱中症で救急搬送される方が少なくありません。

なぜ梅雨時期の熱中症に注意が必要なのか、そして今からできる対策についてお伝えします!

 

■なぜ梅雨時期に熱中症が多いの?体の「メカニズム」と湿度が関係!




令和3年の熱中症による救急搬送件数のデータを見ると、もちろん7月後半〜8月にかけて件数が多くなりますが、6月もそれに劣らず一定数の発生があります。

その理由は、私たちの体の「メカニズム」と梅雨時期の「湿度」にあります。



私たちの体は、汗をかくことで体内の熱を外へ逃がし、体温を調節しています。
しかし、梅雨時期はまだ体が夏の暑さに慣れていないため、汗をかく機能が十分に働いていないことがあります。

さらに、梅雨時期は湿度が高いですよね。湿度が高いと、かいた汗が蒸発しにくくなります。汗が蒸発しないと、体の熱を効果的に逃がすことができません。

このように、「体が暑さに慣れていない」ことと「湿度が高く汗が蒸発しにくい」というダブルパンチで、梅雨時期でも熱中症のリスクが高まってしまいます。
 

■今からできる!熱中症を防ぐための2つの大切な対策




では、これから本格的に暑くなる夏に向けて、私たちはどんな対策をすれば良いのでしょうか?熱中症対策で特に大切なのは、次の2つです。

【対策①】体を暑さに慣らす
【対策②】効果的な水分補給
この2つを、梅雨時期から意識して行うことがポイントです。


【対策①】体を暑さに慣らす!今日からできる習慣とは?



本格的な暑さが来る前に、「体を暑さに慣らしておく」ことが重要です。
では、具体的に何をすれば良いのでしょうか?

・ウォーキング
・ジョギング
・サイクリング
・筋トレ
・お風呂につかる
・サウナ など
※出典:日本生気象学会ホームページ「熱中症について学ぼう:暑熱順化」を改変

これらの習慣を梅雨時期から取り入れることで、体が夏の暑さにも対応しやすくなります。
ご自身の体調に合わせて、無理のない範囲で始めてみてください。


【対策②】効果的な水分補給!「何を」「どう飲む」が大事?



熱中症対策として水分補給が大切だということは、皆さんご存知だと思います。ただ飲むだけでなく、「何を」「どう飲むか」が効果的な水分補給の鍵となります。

・こまめな水分補給
・水分と一緒に「塩分」の摂取
特にたくさん汗をかいた時は、意識して塩分も摂るようにしてください。

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特に注意が必要なのは「子ども」と「高齢者」


熱中症は誰にでも起こりうるものですが、特に注意が必要な方たちがいます。
それは「子ども」と「高齢者」です。なぜこの2つの世代はリスクが高いのでしょうか?

子ども:



・体温調節機能が未熟: 汗を出す汗腺が十分に発達しておらず、うまく体温調節ができません。
・地面からの照り返し: 背が低いため、地面に近い場所を移動することが多く、熱を持った地面からの照り返しの影響を強く受けやすいです。ベビーカーに乗っている赤ちゃんは特に地面に近いため、注意が必要です。






高齢者:



・体温調節機能の低下: 汗をかきにくくなったり、体内の水分量が少なくなったりします。
・喉の渇きや暑さを感じにくい: 加齢に伴い、暑さや喉の渇きを感じにくくなることがあります。そのため、気づかないうちに脱水が進んでしまうことがあります。



「もったいない」が危険に: エアコンの使用を控える「もったいない」という気持ちから、我慢してしまうケースが見られます。
周りの人も一緒に気をつけてあげることが大切です。

 

■暑さが本格化してきたら・・・




外部冷却:保冷材や氷枕、冷房などで「体を外から冷やす」
内部冷却:冷水や凍らせた飲み物を飲んで「体を内側から冷やす」


早めの準備と、周りの人への気配りで、元気に夏を乗り切りましょう!

 

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