「未利用魚」って何?瀬戸内で味わう絶品グルメ【海を休ませるレストラン】(香川)

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■瀬戸内海の小さな島に誕生!「海を休ませるレストラン」




瀬戸内海に浮かぶ丸亀市・本島。

港からフェリーで約30分のこの本島に、話題のレストランがリニューアルオープンしました。
その名も「海を休ませるレストラン」。

港から徒歩わずか30秒、目の前に広がる海の豊かさを守るためにオープンしたユニークなこの店は、島の新たな観光スポットとして注目を集めています。
 
 

■店主は現役漁師!「未利用魚」に命を吹き込む挑戦




店を営むのは、島の漁師・大石さん。
胸にタコのパーカーを着こみ、海の生き物の魅力を次世代に伝えたいという思いでこの店を始めました。

コンセプトは、「未利用魚を活用する」こと。

未利用魚(みりようぎょ)とは・・・旬を過ぎたなどの理由で市場に出回らない魚のこと



実は、世界の漁獲量の約35%がこの未利用魚だと言われています。

このレストランでは、島で水揚げされたコノシロやボラなどを丁寧に調理し、お客様へ提供しています。
 
 

■海を守る新しい形——「休ませる漁業」の実践




瀬戸内海の漁獲量は、この50年で3分の1に激減。

海の変化を肌で感じた大石さんは、魚を獲りすぎないための方法として「海を休ませる」取り組みを始めました。



その一つが、サバの完全養殖。
養殖を行うことで、漁に出る日数を減らし、天然の魚たちに繁殖のチャンスを与える。

このレストランが掲げる「海を休ませる」という新しいスタイルです。


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■驚きの美味しさ!未利用魚が主役の絶品メニュー




お店の看板メニューは、日替わりの海鮮丼。

例えば、この日の丼には、オリーブハマチ、ホタテに似たタイラギ、そして刺身と炙りで提供されるボラが並びました。



「臭みがある」と敬遠されがちなボラも、大石さんが沖で獲れたものを厳選し、丁寧に処理することで、驚くほどプリプリで臭みのない味わいに。

実際に食べた人からは、「ボラのイメージが変わった」と感動の声が上がっています。

 

■子どもたちに伝えたい、「海の恵みの本当の価値」




大石さんが目指すのは、未利用魚が当たり前に食卓に並ぶ未来。

「今は捨てられてしまう魚でも、子どもたちが美味しいと感じ、大人になったときには全国で普通に食べられる魚になれば」と語ります。

資源を守り、持続可能な漁業を実現する。そのための第一歩が、このレストランでの挑戦です。





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『海を休ませるレストラン』
営:11:00~16:30(ランチは~14:00)
休:月~水曜日
問:090-7576-7847
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