楢崎 房江

夏の夜の夢の天日干し

2011年6月3日

ここは、岡山市北区真星。岡山県内唯一の花火製造業者である森上煙火工業所を訪ねました。夏を前に、花火の製造が大詰めを迎えていましたよ!私は、夜空でパッと開く花火しか見たことがなかったんです。地上にある花火って、こんな色形なんですね。花火は、星と呼ばれる火薬玉(火薬を粒状に固めたもの)を厚紙容器に詰め、その表面に何度もクラフト用紙を貼り付けては天日干しを繰り返して作られます。こちらの工業所では9人の花火師さんが花火を手掛けていて、今日は5人で作業されていました。今年は東日本大震災によるイベント自粛の影響で製造数は若干減っているということですが、それでも岡山・広島では、こちらの工業所の大輪の花火がたくさん観られます。一番早いのは、備前であがるそうですよ。今年作ったというスイカの絵柄が夜空に描かれれば、それは森上煙火工業所の花火かもしれません。