617日(水)

雨と生き物のことわざ

「カエルが鳴いてるから雨が降るぞ」なんて、小さいころからよく聞いたものです。
そんな雨を知らせる生き物のことわざについて紹介します。
「クモが葉っぱの裏に隠れると雨」

クモが葉っぱの裏に隠れると雨

雨が降る前は湿度が上がりジメジメ、それをクモが感知して雲が葉っぱの裏に隠れる、という流れなのでしょうが、生き物がそんな行動をとるのかは、はっきりわかりません。
昆虫の専門家に聞くと、チョウは雨が降ると葉の裏に隠れているそうです。

「アリの行列は雨が降る」

アリの行列は雨が降る

アリはどんなときに行列を作るのでしょう。
アリの種類にもよりますが、日本で多くみられるアリは、大きなエサを見つけたときに、それを巣にいる仲間に伝えて運ぶときに行列を作るそうです。
つまり行列は巣とエサの間にできるというわけです。
あまり雨とは関係なさそうですが、ことわざになにか理由付けするなら、雨で巣が水没するために逃げ出しているのでは?というくらいでしょうか。
しかしアリが雨を感知するのかどうかは疑問です。

いろいろと私なりに思ったのは、これらのことわざは、雨が降っているときか降ったあとに見つけた様子を雨の前兆と考えたのではないかということです。
雨が降っているときに葉の裏にクモが隠れているのを見て「雨が降ることをちゃんと気づいていたんだな」と思ったり、雨が降って巣が水没したのでアリが慌てて行列をなして巣から移動しているのを見て「雨が降ることを知ってて巣からアリが行列を作り逃げているんだな」と考えたりしたのではないでしょうか。(あくまで推測なので、実はちゃんとした実験で理由付けられていたらすみません)
そうだとすれば「チョウが葉っぱの裏に隠れると雨が降る」なんてことわざもありそうですね。
「虫の知らせ」なんて言葉があるように、虫は人には感じることができないような“何か”を察知する能力があると考えられていました。天気の変化も人より敏感に感じて、人より先に行動に移す、と昔から考えられていたのかもしれません。
もっともこのような虫の生態はまだすべては解明されていないと思いますし、クモもアリも雨が降る前の気圧の変化や湿度の変化などがわかるものを持っているのかもしれません。
そう考えると、まだまだ虫と天気のことわざはありそうですね。
リポーター
高畑 誠
63日(水)

菖蒲東風(しょうぶごち)

この時期の天気の言葉に「菖蒲東風」があります。
菖蒲の節句とは5月5日のこと、そのころに吹く東風を菖蒲東風といいます。
ただこれは旧暦の話、ということはだいたい1か月遅れと考えると、ちょうど今頃のことだと思います。
さらに東風というと「東風(こち)吹かばにおいおこせよ梅の花・・・」の句が思いつきます。
西高東低の冬型の季節から、東よりの風が吹くようになる春の句です。
ということは東風は春の季語。。
なんだか季節がいろいろ入った言葉です。

菖蒲東風とは?

そんな言葉を使った天気のことわざが「菖蒲東風(しょうぶごち)は天気なり」「五月の菖蒲東風は晴れ」です。
東風が吹くと晴れる、という観天望気です。
岡山、香川で東風が吹く気圧配置を考えました。

菖蒲東風が吹く気圧配置

高気圧と低気圧が日本列島を交互に通過するころ、季節でいうと春と秋です。
東風が吹くのは日本の東に高気圧があるときです。
高気圧は風を吹き出すようなところですからね。
そうすると、東風が吹くころには低気圧が近づいています。
あれれ?天気は下り坂になります。どうもおかしい。
もう一つは季節が進んで6月から7月、太平洋高気圧が張り出すころ。
梅雨前線を押し上げて太平洋高気圧が強まると、東風が吹くパターンになります。
こういうときには太平洋高気圧に覆われて晴れてくるということになりそうです。
どうもこのパターンのほうがことわざに合いそうですね。
真偽はわかりませんが、菖蒲の季節感を考えると後者のほうの天気変化をとらえているのかなと私は思いました。
リポーター
高畑 誠
513日(水)

八十八夜の別れ霜 泣きの九十九夜

♪夏も近づく八十八夜 だれでも口ずさむ歌ですね。ただしこのあとがあやしくなりますが…。
この八十八夜は立春から数えて88日目ですから、2月29日がある「うるう年」の今年は5月1日でした(多くの年が5月2日)。
「八十八夜の別れ霜」は有名なことわざで、このころになると霜が降りなくなるということです。農作物を植えたばかりや、モモやブドウの花が咲くこの時期は、農家にとって遅霜は大敵です。
霜が降りなくなってから苗を植えたり、遅霜対策を怠らないようにしたり、と気が抜けません。
ところが八十八夜から11日後の九十九夜のころに霜が降りて泣かされる、ということを表したのが「泣きの九十九夜」です。
「九十九夜の泣き霜」と呼ぶ地域もあるようです。

八十八夜の別れ霜 泣きの九十九夜

このことわざは新見市神郷地区のトマト農家に教えてもらいました。
九十九夜まではトマトの苗をハウスの外に出さないといいます。
ちなみに今年の九十九夜は5月12日でした。
霜が降りるのはおおむね最低気温が0度近くまで下がったときです。
中国山地沿いの新見市千屋のアメダスで、5月上旬の最低気温を調べてみました。

中国山地沿いの新見市千屋のアメダスより、5月上旬の最低気温

すると八十八夜を過ぎても0度近くまで気温が下がっている年が多く、なかには百夜に0度まで下がった年もあります。
とはいえ、苗を植えるのが遅すぎると出荷が遅くなるのでいつまでも待っているというわけにもいかず、難しいですね。
「泣きの九十九夜」は農家の経験から生まれた戒めのことわざだと思います。
リポーター
高畑 誠
93日(火)

後楽園で聞いたことわざ

「教えて!天気のことわざ」。
天気にまつわることわざや言い伝えなどを紹介するコーナーです☆
取材に行った農家さんや、
街の人に聞いたりして、たくさんのことわざを集めています(*^。^*)

今回は後楽園で聞いてみました♪

まず1つめは、
「夕焼けは晴れ 朝焼けは雨」。
これは、夕焼けになると次の日晴れで、朝焼けのときはその日雨が降るというものです!
気象予報士の高畑さんは、
「夕焼けが見えるのは西の空に雲がないときで、西のほうが晴れているときです。天気は西から変わるという経験則で考えると、西が晴れているので、この晴れの範囲がこちらに近づき、しばらくは晴れが続くことになります。天気が西から東へ変わる春と秋はこのことわざがよく当たりますが、西から天気が変わるとは限らない夏や冬はことわざどおりではないです。朝焼けはその反対で、朝焼けとなる東の空に雲がないということは、西にはそろそろ雲や雨が降る範囲が近づいているということで、このあと雨雲が接近して天気が崩れるといわれています。」
と教えてくれました(●^o^●)

2つめは、
「猫が顔をなめる(洗う)と雨が降る」。
おもしろいですよね(^○^)
教えてくれた女性は、小さい頃から知っていることわざです!とにこやかに話してくれました♪
気温や気圧の変化に敏感な猫。
猫にまつわる天気のことわざは、いくつかあるようです。
猫を観察してみると、天気が予報できるかも?(^◇^)

そして3つめは、
「月の周りに虹の輪っかがかかると翌日雨が降る」。
若い女性が教えてくれました(*^_^*)
高畑さんによると、「月の周りに輪が出来るのは巻層雲という高いところにある雲が広がったとき。この雲は、低気圧が近づく前に現れることが多く、月の周りに輪が出来ると数時間後には低気圧が近づき雨が降り始めるということから言われています。」
とのこと!
そういうことだったんですね!(^^)!

天気にまつわることわざ、もっとたくさん知りたいです♪
みなさんも知っているものがあれば、ぜひ教えてください(^◇^)
リポーター
難波紗也