淵本 文枝

夢二の愛した子どもたち

2014年6月6日

岡山市中区浜の夢二郷土美術館で夢二生誕130年記念のpart2「夢二の愛した子どもたち」開催中。8月31日まで。
夢二は美人画だけでなく子供に向けた作品もたくさん手掛けている。

少年少女の雑誌もたくさん残っている。当時はテレビやラジオなどない時代。少年少女は雑誌から当時の流行の情報を収集していた。タイトルだけでも面白い。

少女俱楽部、少女世界、中学世界、少年世界など。

楽譜の装丁も有名。子ども向けの作品にはより鮮やかでモダンで愛情あふれる作品が多い。

会場内は、瀬戸内市立美術館の協力で初公開となった幼少時代のふるさとの風景を描いた郷愁あふれる作品や母親や妹を彷彿させる掛け軸などたくさん並ぶ。次男に宛てた手紙や肖像画など三人の子どもたちにそそぐ親としての愛情も作品に溢れている。

遺品のライティングデスクやパイプ、画材などセンスの良い遺品からも美に対する夢二のこだわりがうかがえる。夏休みいっぱい開催されているので親子で訪れてみては?
館内には高精細デジタルアーカイブも登場。大画面タッチパネルで細かく鑑賞できます。
子ども向けワークショップも開催予定。