番組審議会

<第753回審議会概要>

■開催日時
令和8年(2026年)10月7日(水) 14:00~15:20
■場所
RSK山陽放送 第1会議室
■議事の概要

紙上参加を含む8名の委員が出席。
テレビ・ラジオの10月番組改編について報告が行われた後、TBSを中心とするネット番組のドラマ、バラエティ・その他番組について意見交換が行われた。また、「SNS時代の放送の在り方」についても意見が交わされた。

1 ドラマ

▽「VIVANT」は、日常的ではない、空想と推理と謎解き、予想外の展開があり、とても面白いと思った。
▽「VIVANT」は、途中から見るとさっぱりわからなかった。動画配信サービスで最初から見て、何とか全体像が理解できた。目まぐるしく展開が変わり、ついていくのが大変だった。
▽「VIVANT」は、番組終了後の「悪役会議室」が非常によくできていて、オフラインイベントのきっかけにもなっているので、ああいう展開はすごくいいなと思った。
一方、番宣やバラエティ番組で、ドラマ出演者の登場をあおる演出は、少しやりすぎだと感じた。
▽「Tシャツが乾くまで」は、あり得ないような設定を淡々と見せた役者たちの演技力が素晴らしかった。登場人物の誰にも共感できず、後味の悪さをわざと作り出しているような作品で、見る側に判断を委ねる挑戦的なドラマだった。
▽「Tシャツが乾くまで」は、役者の言葉一つ一つが丁寧に作られ、共感できるセリフも多かった。オリジナルストーリーで番組を作る姿勢も応援したい。
▽「Tシャツが乾くまで」は、日常の自然なやりとりに少しずつサスペンスが入り込む構成が印象的で、蒼井優さんの繊細な演技も素晴らしかった。一方、後半は作り込まれた感じが強くなり、序盤の自然さや先の読めない面白さが薄れた点が残念だった。
▽「Tシャツが乾くまで」は、綿密な脚本と出演者の見事な演技が素晴らしく、ちょっとした表情やしぐさ、言葉尻まで徹底された作品だった。視聴者自身が「人は自分勝手な思い込みで生きている」というテーマを実体験できる見事な作品だったと思った。

2 バラエティ、その他番組

▽「プロフェッショナルランキング」は、その道のプロが選ぶという軸がしっかりしていて、単なる人気投票ではなく、選んだ理由をきちんと説明するところが面白かった。
▽「マツコの知らない世界」は、マニアの熱いこだわりに対して、マツコさんがうまく乗っかって盛り上げながら、時には突き放していじる展開が絶妙だった。嫌味にならない程度にいじりながら、視聴者を楽しませるところは、さすがだと思った。
▽「いくらかわかる金?」の企画・デカ盛りチャレンジグルメは、無理をして食べる姿に違和感があり、YouTubeが危険な大食い動画への収益化を制限する中、テレビもこうした問題をもっと意識する必要があると思った。番組自体には面白さがあるので、もう少し教養的なことも含めた番組づくりをしてほしいと感じた。
▽「A-Studio+(9月25日放送)」の安田章大さんの出演回は、大病を乗り越えたからこその言葉に深みがあり、前向きな姿は同じように困難を抱える視聴者にとっても励みになったと思う。一方で、お姉さんのプライベートな事柄を笑いの材料にする場面には疑問を感じたが、全体としてはゲストの人間性を深く伝える優れた回であり、この番組の良さを感じた。
▽「日曜日の初耳学」は、林修さんがゲストにインタビューというより、本当に自由に話し合いをしているようで、その中から自然にゲストの背景や生活が分かり、なかなか魅力的な番組だと思った。
▽「日曜日の初耳学」は、最初から最後まで林修さんによるゲストへのインタビューだけで、スタジオ出演者は視聴者代表のように笑ったり、突っ込んだり、コメントしたりするだけだった。こうした番組構成が悪いわけではないが、少し違和感があった。

などの意見があった。

3 「SNS時代の放送の在り方」について

▽SNSは速報性や共感の広がりで地上波を上回る一方、情報の真偽が不確かで、切り取られた情報が拡散されやすいという課題もある。だからこそ、放送には信頼できる情報を、安心して見られる質の高い内容で届ける役割が、これまで以上に求められていると感じる。
▽真実は必ずしも一つではなく、立場によって主張も異なるため、何が真実かを判断するのは難しい。だからこそ、テレビは自分たちの立場を持ち、信じるところを堂々と主張していけばいいのではないかと、最近のSNSを見ていて感じる。
▽良いものを作れば社会的に話題になるし、スポーツ中継や災害報道など、テレビにしかできないことも多い。テレビには今も大きな影響力があり、SNSを過度に意識せず、面白いものや社会に必要な情報を堂々と伝えていけばいいと思う。
▽SNSの影響力が高まる中、テレビがSNSを過度に意識していると感じる。SNSのデマや不正確な情報を批判する一方、自らの報道姿勢を十分に振り返らず、選挙のたびにSNSの問題点を指摘している。こうした姿勢が、若い世代のテレビに対する違和感や不信感につながっているのではないかと思う。

などの意見があった。