SDGsを目指す企業、新しく起業した企業、歴史ある企業など、地域社会とともに成長していく岡山・香川の企業のトップに「夢」と「未来図」を語っていただくインタビュー番組。 インタビュアーは国司憲一郎。
2026年8月29日(土) 放送 [ 再放送:2026年8月31日(月) ]
麦や田なべ(倉敷市)
主人 田邉晋一 氏
JR新倉敷駅からほど近い住宅街の一角に看板を掲げる、「麦や田なべ」は十割の手打ち蕎麦の店。
主人の田邉さん70歳は、初めて店を持った寿司屋から数えると、この地で50年近く飲食店を営んできた。
「寿司本将」「タバーン本将」そして「麦や田なべ」、和食を基本に、創意工夫と探求心で料理の道を歩んできた田邉さん。
蕎麦は素人なんでと謙遜するが、いやいやとんでもない熱心さと追求心で蕎麦の香りを引き出すことに精魂を傾ける。
早朝から、仕入れた蕎麦を石臼で手挽きし、今は1日10キロ80人前を仕込むのだ。
麦や田なべの蕎麦は、一人前230~240グラム、しっかりと量がある。
それでも「大将!ざる2枚!」と、多くのファンが声を上げるのは、蕎麦の香りと味わいがたまらないに違いない。
田邉さんの蕎麦は、十割の手挽き、よくつなぎに使われる山芋などは入れない。
入れるのは蕎麦糠(そばぬか)で、香りが立つ。
趣味の域だった蕎麦に商いの道を移したのは、年のせい、と語る田邉さん。
しかし、よく聞くと近年の魚の変化があるようだ。
ごく普通にあった天然もの、旬の魚の買いやすさ、貝も鰻も小魚も自分の若いころとは素材が違う…と呟いた。
趣味の延長が仕事、仕事は楽しみたい、今は自分の目と舌で納得した蕎麦を出して客が喜ぶ、それがいいのだ。
毎朝4時起き、店に向かう大将のそばには相棒がいる。
きなこ色した雑種犬の「きなこちゃん」は、どこへ行くにも大将と一緒、田邉さんは可愛くてたまらない。
犬と私と「麦や田なべ」、“日残りて暮るるにいまだ遠し”の人生インタビューをお聴きください。
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