番組審議会

<第663回審議会概要>
■開催日時 平成29年10月11日(水)
■場所 山陽放送本社会議室
■議事の概要 紙上参加を含め10人の委員全員が出席。まず、10月番組改編と4月から9月まで放送の番組種別についての報告が行われた。番組については、前回に引き続きTBSを中心とするネット番組のうち、主にドラマ、バラエティ・その他について番組批評が行われた。

▽ドラマ
最近のドラマはオリジナル脚本が少なく、韓流ドラマや漫画のリメイクが主流となっているが、ある程度脚本をしっかり作っていかなければならない。「カンナさーん!」の渡辺直美さんは思いのほか演技力もあり、彼女の魅力が溢れていた。「ごめん、愛してる」は、いかにも韓流ドラマ風だったが、長瀬智也さんら主役陣に加え、大竹しのぶさんらのベテランの名演技が光った。「小さな巨人」は、脚本スタッフが同じ「下町ロケット」に近いテイストで見ごたえがあり、今の社会をエンターテインメントとして見させる。人気作家池井戸潤さん原作の次回作「陸王」も期待したい。

▽バラエティ・その他
新番組「名医のTHE太鼓判!」は、ゲストの生活を丹念に取材し、名医たちが健康状態を判定するもので、飽きさせない内容だ。これから期待できる。「マツコの知らない世界」は、毎回登場する素人とは思えない出演者のある意味で強烈でマイナーな世界に引き込まれ、マツコデラックスの絶妙な突込みトークは称賛に値する。「林先生が驚く 初耳学!」は、クイズ番組の中でも秀逸だと思うが、設問にはある程度の選択が必要ではないか。「ぴったんこカン・カン」の北野たけしさんの「浅草キッド」は意外な一面が見られて良かった。「世界ふしぎ発見」は子どもにも見せたい番組で、家族で安心して見られる。「ピーターラビット」のイギリスの湖水地方は素晴らしかった。
バラエティ全般にクイズ番組が増えて、家族で見やすくなってきている。今のテレビの特長を表しているのではないか。

などの意見があった。