番組審議会

<第662回審議会概要>
■開催日時 平成29年9月13日(水)
■場所 山陽放送本社会議室
■議事の概要 9人の委員が出席して開かれ、TBSを中心とするネット番組についてジャンルごとの番組批評が行われた。

▽報道・ニュース・ドキュメンタリー番組
「NEWS23」は北朝鮮問題や国会動向ばかりに焦点が合わされている感があり、国内外の他のニュースもバランスよく取り上げてほしい。星、雨宮両キャスターは穏やかで、放送内容にも安定感があるが、番組を一層リードしていってほしい。「報道特集」は朝鮮人虐殺追悼式典や障害のある受刑者問題など社会派の重いテーマに対して、関係者への公平なインタビューなど独自の取材を企て、高く評価できる。「情熱大陸」はスポーツ選手、コピーライター、通訳者など各界で活躍の人物をクローズアップ、丹念な取材によりその仕事に向き合う人となりを見事に浮き彫りにしている。「世界遺産」はアイスフィヨルドやタラゴナの古代ローマ遺跡など、素晴らしい映像と解説で世界遺産を紹介、旅番組とは違った歴史番組としても評価する。
▽情報系番組
「あさチャン!」は夏目三久さん、沢松奈生子さんらはしっかりとしたコメントで好感が持てる。新聞拾い読みはもっとしっかりと素読をして欲しい。「ビビット」の真矢ミキさんは非常に良くなり、国分太一さんとのコンビも落ち着いてきた。ただ、過激な発言の多い男性コメンテーターは考え物だ。「サンデーモーニング」は各分野の多彩なコメンテーターで論客が多いが、全体としては落ち着いて見られる。今後もバランスのとれた意見を十分伝えてほしい。「新・情報7daysニュースキャスター」は1週間のニュースをきちんとまとめてくれる。ビートたけしの存在感は大きく、いない日はさびしい。「はやドキ!」は最新のニュース・情報・関心事・天気など、お出かけ前のサラリーマンには重宝なおすすめの番組だ。
全般的に報道番組では、北朝鮮や天候不順のニュースが繰り返されたが、大雨がもたらす農作物の被害などの経済的影響など国民生活に根差した情報の提供が求められる。ニュースの切り口や伝え方は客観性を重視してほしい。情報系の番組では、司会者やコメンテーターに番組の顔となる人を育てれば、自然と視聴習慣がつくのではないか。

などの意見があった。