今回、石原Dと渡壁さんが訪れたのは岡山市南区。岡山南警察署の道向かいにあるラーメン店「支那そば 餐休(さんきゅう)」の泉田本店です。
実は、このお店の店長である中井さんの修行時代を、VOICE21の「ザ・ラーメン」で取材したことがあります。
 当時21歳の中井さんは、「餐休」の店主である宮重さんの下で修行していました。大学を中退し、ラーメン店への就職を選んだのです。
 餐休の味に惚れ込み、両親の反対を押し切ってまで、ラーメンの世界で生きることを決意した中井さん。放送から24年の月日が流れました。
石原Dは20何年も作っているスープについて尋ねます。いまだにわからない部分があると中井さん。
- 中井さん:
 - 毎日、鶏ガラや食材の違いもありますし、それに合わせていかないといけないんですよね。面白いですね、ラーメンって。
 - 石原D:
 - 25年やっていて、今でもそういう風な言葉が出てくるくらいだから、ラーメンって本当に難しいんだよ。
 
と、その時。宮重さんが取材の様子を見に駆けつけてくれました。
- 宮重さん:
 - もう私を完全に追い越してます。私がするよりは彼がした方がええという。
 - 石原D:
 - もう20何年経って、頑張りましたよね。
 - 宮重さん:
 - そうですね。ラーメン屋を始めて30年。彼はもう完璧ですから。接客完璧。料理完璧。人間性も完璧です。
 
30年前、たった8席の店から始まった「餐休」は、店主宮重さん、そして中井さんのラーメンへの熱い思いが実り、いまや県内5店舗にまで増えました。
 もちろんそこには今まで守り抜いてきた「餐休」こだわりの味があります。
ラーメンのタレには、豚ロース・しょうが・ネギ・ニンニク・特製醤油を使用しています。
 これらの材料で作られたタレをスープと合わせた時に、味がビシッと決まるのです。
 「餐休」のスープの決め手となるのが、ほのかな香りを添える魚介類。カツオとサバ節です。肉の臭みを抑えるには煮干しを使います。
今回は「餐休」名物そばの「ごま味」ではなく、あえて石原Dおすすめの「しょう油味」を注文しました。
豚ロースを特製醤油で煮込んだタレに、生姜をきかせた鶏ベースのスープを合わせます。麺は、常にきれいな水を注いだ中華なべで茹であげた、やや固めのストレート麺。手際のよい麺上げで、麺一本一本を感じることができるよう、さっぱりとした仕上げにします。
 最後に、炊き上げるまでに3日はかかるという自家製メンマや食べ応えのあるチャーシューがのれば、「餐休」伝統の一杯の出来上がりです。
まずはスープをいただきます。
- 渡壁:
 - 美味しい~!ほんとに、生姜の香りがほわっとしてきて、この澄んだスープの中に旨みがぎゅっと凝縮されていますね!
 - 石原D:
 - スープと醤油ダレががっぷり四つに組んでいる感じ。そして、香りがボンってくる。これがもう一番です。醤油ラーメンの王道ですね。
 
店長の修行時代から知っている石原Dは、「ラーメン屋さんの30年間の歴史を見た」と話します。そして、25年前との変化を店長に尋ねました。
 「気持ちだけは昔のままで全く変わらないですね。試行錯誤しながら、自分の中で繰り返しながら、毎日毎日勉強です」と中井さん。
- 渡壁:
 - これから先、また10年、20年とね。
 - 石原D:
 - みなさんもね、自分と共に歩むラーメン屋さんを探してくださいね。
 
一杯のラーメンにかけた男たちの人生と情熱。その味は24年経った今も、進化し続けています。
店舗情報
- 店舗名
 - 支那そば 餐休 泉田本店
 - 営業時間
 - 11:00~26:00(25:30LO)
 - 定休日
 - 不定休
 - 駐車場
 - 有
 - 住所
 - 岡山県岡山市南区泉田328-7
 - 交通手段
 - JR備前西市駅出口から徒歩約20分
 - お問い合わせ
 - 086-245-3977
 
地図
