なるほどや 島田店

今回、石原Dが訪れたのは岡山市北区の「なるほどや島田店」。
島田地下道から一本、中に入ったところにあり、23年の歴史を持っています。
店主の山﨑さんはいつも店の奥にいるため、石原Dと話をするのは今回が初めてだそう。

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石原D:
僕ね、ここの醤油ラーメンがものすごく好きなんです。岡山のラーメンの中で、醤油スープが一番きれいなお店だと思ってる。
山﨑さん:
きれいなスープにするのは難しいんです。一週間のサイクルの中で、きれいなスープを100%作り続けるのは......。やっぱり濁りますから。ただ、目を閉じて食べたら、味は一緒なんですよ。でも、自分は毎日食べるから、しつこいものよりさらっとした優しいものを食べたくて。忙しいなかでいつの間に食べたんだろうという感覚の一杯にしたい。

今回は特別にスープを見せてもらえることになりました。
鶏ガラ、豚骨、昆布、野菜等を使用した昔ながらの本格的なラーメンスープです。
ラーメン通の石原Dも「最近はこういう澄んだスープにはお目にかかれません。かつての中華そばのラーメンスープです」と言います。

そしてもうひとつ、石原Dを唸らせたのはチャーシューです。
「なるほどや島田店」では、下茹でした豚肉を特製ダレに漬け込むだけ。そうすることで肉が固くなるのを防ぐそうです。
しかし、豚肉を漬けていないたれも見つけました。

石原D:
ご主人、こっちはラーメンのタレだと思うんですけど、豚肉を一緒に漬けないの?
山﨑さん:
はい、これは別です。
石原D:
やっぱり!この手法もあるんですよ。だから飲んだときに、舌に脂っぽい感じはほとんど残らない。

チャーシューのタレを使ってないラーメンだれ。旨味は、鰹節や干し椎茸を使って出しているそう。
通常、辛くて飲むことができないラーメンだれですが、味見をさせてもらった石原Dも「軽くて旨い!」と絶賛するほどの美味しさです。
そこに、さきほど見せてもらった昔ながらの澄んだ本格的スープを注ぎ、少し固めに茹でた麺を絡ませてトッピングを乗せると、岡山県一、きれいな醤油ラーメンの完成です。

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石原D:
ラーメンの色見て。一言で言うとクリア。

「これはスープからいかないと!」と意気込み、まずはスープからいただきます。

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石原D:
味が薄いと思うでしょ?そんなこと全然ないんです。タレがふわ~っと広がって、そこから香りがふ~っと出てくるんですよ。生姜の香りが強いかなぁと思ったら、他のいろんな風味があって、す~っと消えて旨味だけが残る感じ。たぶん、岡山の今のラーメンの中で一番きれいな醤油スープの色です。
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やや固めに茹でられた麺は、「スープに合ってうまい」と石原D。
石原Dおすすめの食べ方は、スープの香りが口の中に広がっている間に麺を噛むこと!
すると、麺の甘みが口の中に広がって、二段階、三段階に味が押し寄せてきます。

「レンゲを使うよりこうやって飲んだ方が美味しい」とスープをどんぶりごとすすり完食。
「ごちそうさまでした。あ~来てよかった。」と満足そうな石原Dに、ご主人は「なかなか100点取るのは難しい」と言います。

石原D:
いや~ここに来て一番感動したのは澄んだスープなのよ。本当に隠れ名店なんです。ものすごく印象的なラーメン。やっぱりね、一杯との出会いを忘れてはいけませんね。

店舗情報

店舗名
なるほどや 島田店
営業時間
11:00~15:00 / 17:00~20:00
定休日
日曜日・祝日(不定休)
住所
岡山県岡山市北区富町2-5-31
交通手段
JR岡山駅西口出口から徒歩約10分
お問い合わせ
086-255-3935

地図