オリーブの本当の価値を追求し、人類の財産として共有することが大事だと、服部社長は話します。2015年まで、彼は、ソニーでスマホカメラ等のフォトダイオードや画素を設計・開発していた世界でもトップクラスのエンジニアでした。それでも、生まれ育った牛窓、そしてオリーブ園に、自らのアイデンティティーと使命を感じ帰郷したのです。
科学者であるだけに、服部社長は、オリーブの成分を分析し、オリーブの花酵母を使って新たな抗酸化物質を微生物変換で創り出すなどの新商品開発に取り組むと共に、文献を耽読して、歴史学、博物学、哲学、宗教学的に古代から現代に至る、オリーブの人類にとっての重要性を解き明かしています。
服部社長の脳内イメージセンサーにオリーブの未来はどのように捉えられているのでしょうか。古代からのメッセージが新たなオリーブの可能性を生み出し続けるに違いない！と、なんだかワクワクする取材になりました。この週末、あなたも牛窓オリーブ園を訪ねてみませんか。オリーブの木々と瀬戸内海という長閑な絶景から、何かインスピレーションが得られるかもしれません。