淵本 文枝

白備前

2017年11月10日

備前市伊部の玉舟窯で今日、白備前の窯出しが行われた。備前焼作家の木村玉舟さんは1995年から白備前を復活・製作している。今年も10月20日から10日間火入れをした作品を、今日10時から窯出しした。来年の干支・戌も白い子犬の備前焼となり、姿を現した。1500点のうち、白備前の干支物は30~40しかできない。一つ一つ手作りでひとつとして同じものはない。コロンとした体に、垂れた子犬らしい耳、丸いしっぽ。白備前でないと、この可愛さは表現できないと思う。鉄分の少ない土と、ふつうとは違い少し高い1200度で焼き上げていくことで白くなるそう。柴犬・紀州犬・甲斐犬伊勢参りをするおかげ犬など種類も豊富。白備前の土と黒備前の土を混ぜて、今年はブチの入った犬もいる。玉舟さんの個展が22日から天満屋岡山店で開催され、そこで作品が披露される。白い備前焼、白備前の干支、来年のかわいい戌たちに会いに行ってみて下さい。