4月11日(水) よる7:00~7:55

さくら~なぜ 日本人は桜に惹かれるのか~

岡山県北、真庭市の小高い丘に推定樹齢が千年と言われる一本桜が立っている。
『醍醐桜』。威風堂々とした姿は見る人の心を惹きつける。里に暮らす人たちは、醍醐桜を「宝の木」と口をそろえる。かつては桜を暦に、稲の苗を植えたり、花の咲きっぷりで、その年の豊凶作を占ったという。満開の樹の下では花見、酒も酌み交わされた。今も、この山里の暮らしを見守り続けている。
 翻って・・・。『桜』は、さらに日本人の心の奥深い所に咲いている。
かつて武士がめでたという桜の散る様は、後に戦没者にも重ねられた。
また、「さいた さいた さくらが さいた」。日本の初等教育も桜で始まった。
日本人の心に深く根ざした存在としての『桜』。その魅力に迫る。


写真= 醍醐桜の取材風景 岡山県真庭市別所