淵本 文枝

今日のラジまるは、瀬戸内市牛窓の瀬戸内市立美術館へ。



現在、興梠優護(こうろぎ・ゆうご)・澁澤星(しぶさわ・せい)展が開催されています。


日本だけでなく、ロンドンやベルリンなどグローバルな活躍をしている油彩画家・興梠優護と、古典やアートフェアなど国内外で活動している気鋭の日本画家・澁澤星2人の若手画家の作品を集めています。2人に共通するのは、「秀桜(しゅうおう)基金留学賞」を受賞して、海外での美術留学を経験していることです。美術作家・高橋秀(たかはし・しゅう)とコラージュ作家・藤田桜(ふじた・さくら)が設立した賞で、日本の未来を担う若き芸術家の海外留学を援助するというものです。

興梠優護(こうろぎ・ゆうご)氏の作品は、人体のモチーフに、ヨーロッパで感じた光・音・温度を鮮やかに融合しています。


澁澤星(しぶさわ・せい)氏の作品は、日本画ですが、東洋西洋限らず、様々な国の文化や伝統、現代性の融合を描いています。


計50点、見応えありました。
今後の活躍がますます期待される2人の作品を通して、日本のアート界のこれからを紹介してくれる展覧会です。

午後は、岡山市東区邑久郷の山南公民館へ。


1月20日まで、『岡山の風景 山口勝也色鉛筆画展』が開催されています。

ロビーには山口さんが描いた精密な風景画が13点展示されています。

閑谷学校、赤穂線、岡山城、奥津渓どれもお馴染みの景色ですが、大きい作品にもかかわらず、色鉛筆でこれだけの風景画を描くのはとても時間や労力がかかりそうです。風景画で10号サイズの色鉛筆画を描く例は珍しいのだとか。


山口さんは、ダーマトグラフという油分の多い色鉛筆の一種を使っています。しかも、何と、9色だけでこれだけの色を重ねて作り出していっているのです。

色鉛筆は、水彩とは違って、細かい線を描くことができ、発色や、完成後の艶も良いので、山口さんは気に入っているそうです。何よりも色鉛筆9本とスケッチブックさえ持っていけば、どこでも描ける手軽さも良いところ。これからは公民館の講座も開ければとおっしゃっていました。

今回初の個展だそうです。色鉛筆画の魅力が皆さんに伝わりますように。1月20日まで。