淵本 文枝

今日のラジまるは吉備中央町へ。

森の宝石といわれ、町の鳥にも定められているブッポウソウに出会える季節ということで訪れました。

ブッポウソウのチラシ

ブッポウソウの観察所にある横山様

この時期に『ゲゲゲー』という鳴き声とともに、色鮮やかな青い羽を広げて吉備中央町に子育てのためにやってきます。

吉備中央町

5月から7月の限られた期間にしか出会えません。

絶滅危惧にある種として環境省のレッドデータブックに記載されている野鳥です。

保護活動に取り組んでいる住民グループ、ブッポウソウ吉備中央町会は、町内に設置しているおよそ110個の巣箱の清掃、点検を行っています。
ちゃんと丸太をくり抜いて、自然な状態のものを設置していて、写真映えのことも考えられています。
桐の花が咲く枝に止まった瞬間を狙う野鳥愛好家も。

木々

今年は4〜5日遅く飛来。
この巣には昨日お昼つがいが入ったのを確認。
今月下旬から来月上旬には産卵。
雛が巣立って南の国に帰るのは7月下旬ごろだそうです。

毎年600羽が飛来して、1000羽ほどが巣立っていくそうです。
今日も朝早くから、広島や大阪から観察にやってきた人たちが。
今か今かとブッポウソウの姿を待ち侘びていました。
屋根付きの観察小屋には42のブースがあって、野鳥から姿を隠しながら写真撮影もできます。

写真撮影中

写真

ブッポウソウを観察して、多くの人に保護の取り組みや自然に関心を持ってほしい』と中山さん。

中山さん

中山さんと

午後は吉備中央町の円城寺へ。

円城寺

ここには絶滅危惧2類に指定されている、貴重なオキナグサが境内に自生しています。

オキナグサ

キンポウゲ科の多年草、オキナグサは、春に赤紫色の釣鐘形の花を咲かせた後、白髪の翁を連想させる白い綿毛のついた種をつけます。

県内では津山、総社、赤磐市などでしか確認されていないのだとか。

オキナグサ2

ちょうど今、円城寺でも種をつけ始めています。

十数年前に天艸真諦住職が町内の人から譲り受けた苗を植え、自然に増え続け、今春も1000株以上の花が咲きました。

天艸真諦住職

とても大切な山野草を次世代につなげてほしいと円城寺では、この種子を希望者に無料配布しています。

円城寺境内

県内外から申し込みがあるほどの人気ぶりで希少植物の保護の役に立てばと毎年続けています。

希望の方は宛名を書いた返信用の封筒に切手を貼って郵送を。

〒709-2412吉備中央町円城742まで。

天艸真諦住職と