淵本 文枝

今日のラジまるは、瀬戸内市に。瀬戸内市邑久町本庄にある夢二生家記念館、少年山荘に行きました。

夢二生家記念館、少年山荘の外観

2月27日まで『夢二生家の冬』と題した企画展が開催されています。

全部で31点の、夢二の故郷にちなんだ冬にまつわる作品が展示されています。

『夢二生家の冬』展示の様子①

中でも明治44年女子文壇と言う雑誌に掲載された『満願の日』は夢二の好きな花、椿の柄の振袖を着た女性の素敵な作品。
見返り美人の舞妓さんが描かれた作品、『舞扇』。

『夢二生家の冬』展示の様子②

生まれてから16歳まで育った夢二の生家での展示ならではの趣もあります。

『夢二生家の冬』展示の様子③

併設されたカフェ、椿茶房では、和菓子作家、杉山早陽子さんが手がける夢二作品にちなんだオリジナルの和菓子がいただけます。
現在は『寒月』。
柚子餡の香りの良い、白いお饅頭です。

毎週月曜日が休館日。
『夢二生家の冬』は2月27日、日曜日までです。

午後は、牛窓町牛窓にある牛窓海遊文化館にお邪魔しました。

ここは江戸時代の外交使節、朝鮮通信使ゆかりの資料などを展示している施設です。
去年8月にリニューアルオープンしました。

牛窓海遊文化館 館内の様子

ユネスコの『世界の記憶』に朝鮮通信使に関しての資料が登録されています。
この牛窓海遊文化館の建物自体も、国の登録有形文化財に指定されています。
もともとは西大寺警察署牛窓分署として作られたものだそうです。

牛窓海遊文化館の外観

今回のリニューアルでは、子どもたちに伝わりやすいように、大きなマンガパネルに、吹き出しで説明を加えたり、すべての漢字にルビを振ったりするなど、文章を読まなくてもおおまかな時代の流れがわかるように工夫されています。

マンガパネル

朝鮮通信使が1度に500人以上やってきて一年がかりで大陸から江戸まで大行列をなしていた様子等、人形模型を使ってわかりやすく説明されています。

朝鮮通信使の人形模型

古墳時代から江戸時代まで、長い時を通して交流を深めていった歴史ある港町。
その繁栄ぶりもわかります。

現在でも、秋のお祭りにお目見えする8つの舟形だんじりも、そのうちの2つが常に展示されていて、その豪華さは目を見張ります。

舟形だんじり①
舟形だんじり②

牛窓と言えば、日本のエーゲ海。
少しドライブしてリゾート気分を味わうだけでなく、歴史を学ぶのに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

毎週水曜日は休館です。