淵本 文枝

倉敷はりこ

2017年9月8日

倉敷市笹沖の生水洋次さんは150年程一子相伝で作り伝える倉敷張り子の5代目。今年の年賀郵便切手の絵柄に倉敷張り子の酉の図柄が選ばれ、改めて注目を集めた。岡山県伝統的工芸品であるが、辰(昭和63年)以来、今回で2度目。そんな生水さんは、今、来年の干支、戌の張り子作りに大忙し。全てが手作りなので温かみがあり、1つとして同じものがない。可愛い犬の顔は何とも愛くるしい。10月中旬には倉敷アイビースクエア、日本郷土玩具館、晴れの国岡山館に並ぶ。

 

倉敷市中央の美観地区、日本郷土玩具館は今年12月に開館50年を迎える。蔵の中から50年前開館記念に里庄の大原焼の窯元に焼いてもらったほおずき型の土鈴が500個も見つかった。そこで、今回50年を記念して50年ぶりに見つかったほおずき土鈴に絵付けをしたものを1つ648円で販売している。絵付けをしたのは初代館長大賀政章氏のひ孫で美大生の小野暢久さんら。50種類のデザインを施している。ほおずきは当時庭にたくさん咲いていて、風邪にもいいということで栽培もしていた家庭が多かったとか。絵付けも形も音もどれも違うのでオンリーワンを見つけてみては?~12(火)まで。