
8月20日(水) よる8:00~8:55
今こそ昔の話を
加藤登紀子とハンセン病
歌手の加藤登紀子さんが、ハンセン病療養所のある瀬戸内市の長島を訪れました。
かねて訪れたい場所だったといいます。それは、亡き夫、藤本敏夫さんから聞いた学生時代の思い出話が、加藤さんとハンセン病を結びつけていたからです。
正義感が強く、学生運動のリーダーとして名を馳せた敏夫さん。学生ボランティア団体「FIWC」に参加し、ハンセン病回復者が安心して泊まれる施設の建設にも汗を流しました。奈良県の「交流(むすび)の家」です。
長島のハンセン病療養所「愛生園」にも、かつて「交流の家」の建設に加わった入所者が居ました。石田雅男さん。病に対する差別が激しく島外に出ることが難しかった時代に、学生たちの想いに共鳴し奈良に向かう決心をしたのです。
敏夫さんも参加した建設現場の記憶。石田さんの証言から、加藤さんは敏夫さんとの思い出の曲にまつわる、ある事実を知ります。
長年、差別や偏見の中を生き抜いた入所者と加藤さんが、今こそ語り継ぎたい想いを交わします。
【写真=左:石田雅男さん 右:加藤登紀子さん】