7月8日(水)よる8:00~8:55

豪雨から2年 復興の影で…~被災地 真備町は今~

「もう忘れられとる…」未だに穴だらけの自宅の土壁に向かい、そうつぶやいた男性。
2018年7月6日から激しく降り続いた雨は西日本の広い範囲に甚大な被害をもたらし、倉敷市真備町は町のおよそ3割が川からあふれた水に飲み込まれた。
あれから2年、徐々に復興が進み町は元の表情を取り戻しつつある。壊れた住宅の再建も進み、多くの人が真備町で以前のような生活を営んでいる。
ただ、復興という言葉がいまだにむなしく響く人もいる。仮設暮らしから抜け出すことができず先の見えない生活をする人々。85歳の男性は濁流にのまれ土壁が崩れ落ちた家をこつこつと自分で修復しながら暮らしている。自宅を取り壊した後、再建することができず、草に覆われてしまった敷地で「帰りたくても帰れない、人に言えない故郷だ」とさみしそうに笑う男性もいた。
豪雨から2年、復興の影に隠された真備町の今を追った。