5月9日(水)午後8:00~8:55

人間回復の橋、30年~生中継 長島から~

瀬戸大橋開通の翌月に開通した「もうひとつの橋」、邑久長島大橋。
国のハンセン病療養所が2つある瀬戸内市邑久町の長島と本土とを結ぶ全長185mの橋が、5月9日で30歳を迎える。
「ハンセン病に隔離は必要ない」…国の政策で島流しの生活を余儀なくされ、あらゆる人権を踏みにじられた回復者たちにとって、『人間回復の橋』を架けることは悲願だった。
国に架橋を決断させるまでにも長い長い闘いがあった。そして「らい予防法」の廃止、国賠訴訟の勝訴・和解へと、時代は大きく動いていく…。
開通から30年がたつ今、橋は社会に何をもたらしたのだろうか。

番組は、国立療養所長島愛生園と邑久長島大橋から生中継。
また、RSKが40年近く続ける取材映像から、病への誤解、差別・偏見と闘った回復者たちの思いを掘り起こす。
さらに若者と回復者との交流など、橋の30周年にまつわる新たな取材を通して、高齢化が深刻なハンセン病療養所の将来を考える。

写真=5月9日に開通30年を迎える、邑久長島大橋(右が長島)