1月18日(水)午後7:58~8:54

新見のワイナリー、世界へ~日本ワインブームの中で~

 ブドウの産地・新見市に2016年、小さなワイナリーが完成した。「ドメーヌ・テッタ」。ドメーヌとはブドウの栽培から醸造までを一貫して手掛けるワイナリー。耕作放棄地だった畑にワイン用のブドウの木が並ぶ光景は、さながらヨーロッパのようだ。畑の土質は石灰岩。フランスのワイン産地として知られるブルゴーニュと同じテロワールを持つ。初醸造で仕込んだワインは、早ければ今年夏までには発売される。ブルゴーニュに追いつき、追い越せ。スタッフの志は高い。
 こうした小さなワイナリーが、いま日本各地に誕生し、ちょっとしたブームとなっている。日本ワイン専用コーナーを作るショップもあり、味の多様化も進む。一方でワイン用ブドウの苗木は全国的に不足するなど、急速な拡大がもたらした課題も浮き彫りになり始めている。
 新見市に生まれた小さなワイナリーの1年を追いながら、日本ワインの現状を探る1時間です。

写真= 完成したワイナリーで最初の醸造がスタート