10月16日(水) よる8:00~8:55

ひな人形が海を渡った~岡山アメリカ交流秘話~

「ワンダフル、すばらしい」「実にきめ細かい飾りだ」
この夏、アメリカノースダコタ州の小さな街、ファーゴに日本の伝統的なひな飾りが展示された。高さ2メートル、7段飾りの本格的なひな飾りだ。アメリカ人が足をとめ目を輝かせ絶賛した。
岡山日米文化協会の川端親雄理事長が涙くんだ。理事長は78歳をむかえたこの夏、友好の証としてファーゴにどうしてもひな人形を展示したかった。
去年1月から準備を重ね東京の老舗人形店の専門家を同行させひな飾りを展示した。これほど本格的なひな飾りをアメリカで飾るのは初めてという。
そこには人形にこめた特別な思いがあった。人形にまつわる日米の歴史は1927年に始まる。当時、アメリカから日本へ贈られた親善人形は「青い目の人形」と呼ばれた。その多くが敵国の人形として戦争中に処分されたが、今なお岡山に3体、香川に1体が残っていた。番組ではアメリカへの旅に同行取材するとともに人形を通した日米交流の歴史を紹介する。