SDGsを目指す企業、新しく起業した企業、歴史ある企業など、地域社会とともに成長していく岡山・香川の企業のトップに「夢」と「未来図」を語っていただくインタビュー番組。 インタビュアーは国司憲一郎。

2025年12月20日(土) 放送 [ 再放送:2025年12月22日(月) ]

そなえ(株) (岡山市)

そなえ(株) (岡山市)

事業統括部 統括部長 森三貴子氏

そなえ株式会社(以下そなえ社)は、岡山大学発医療ITベンチャー企業として、2020年に設立された。
きっかけはその数年前、当時岡大産婦人科助教だった牧尉太医師があるシステムを開発、そなえ社は、その運用を担う目的でスタートしている。
そのシステムは、妊産婦緊急搬送補助システム=iPcssⓇ、アイピクスⓇと呼ばれるもので、妊婦のかかりつけ医でもある産科・分娩施設と、受け入れる高次医療機関、搬送する消防本部を結ぶ。
かかりつけ医療機関で、専用シートに記入した情報をスマホで撮影、画像データを搬送先の病院に送るシンプルなもの。
医療機関同士の情報共有や、手続きをすこぶる円滑にでき、2019年には、県の事業として岡山県下すべての分娩施設に導入された。
岡山で生まれたシステムの日本初の導入として注目されたのである。
しかし2025年4月から、県の予算がつかずアイピクスⓇは現在、休眠状態。
そなえ社は、この事態を受け止め、培ってきたシステムの横展開としてハイブリッド母子健康手帳を新事業として打ち出した。
まだまだ周知していきたいと語る森部長だが、賛同、応援企業も徐々に増えつつあり、手ごたえはありそうだ。
公的な補助金に頼らないアイピクスⓇの復活を目指し、丸紅新電力や東京海上日動との業務提携で、医療施設の経営体質アップにも踏み込む。
10年前までは主婦、産婦人科医の牧医師の妻でもある森三貴子さんは、プレゼンなどしたこともなかったのに、岡山リノベーションコンテスト2021でビジネス大賞とグランプリを受賞した。
怒涛の10年、努力の10年、医療ITベンチャー「そなえ社」を支える肝っ玉ママにトップインタビューです。

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