SDGsを目指す企業、新しく起業した企業、歴史ある企業など、地域社会とともに成長していく岡山・香川の企業のトップに「夢」と「未来図」を語っていただくインタビュー番組。 インタビュアーは国司憲一郎。
2024年11月9日(土) 放送 [ 再放送:2024年11月11日(月) ]
建ロボテック(株) (香川県三木町)
代表取締役社長兼CEO 眞部達也 氏
幹線道路沿いから少し入った田園風景の中に建つレンガ造りの瀟洒な建物、建(けん)ロボテックの本社だ。
緑の小道をたどる玄関へのアプローチは、まるでミュージアムそのもの。
もともと手袋製造で有名なレガン社のミュージアムを借り受け、オフィスと研究開発の現場に仕立てた。
建ロボテックは、特化型研究開発企業。
建設現場で人と共に働く協働型ロボットを研究開発しているのだ。
先代が創業した建設会社の都島工業を引き継ぎ、鉄筋職人として現場をこなしながら、社長を兼務してきた眞部社長、現場のつらさを身に染みて知るうちロボットを作ろうと思い立った。
コンクリートの補強材として、鉄筋を格子状に組み、交点を針金で結束する。
一日一人で6~8000か所をこなす、眞部社長いわく「大っ嫌いな作業」、身体的にも精神的にも重いつらさが伝わる。
そうだ、ロボットを創ろう!前代未聞の挑戦が始まった。
2016年から一緒に開発してくれる企業を捜し歩き、やっと手を差し伸べてくれる企業が現れた。
開発から2年、誕生したのは「鉄筋結束トモロボ」というロボットだ。
高さ50cm、縦が60cm、横幅は組んだ鉄筋の幅に合わせて伸縮する。
格子状の鉄筋の上を自走移動しながら、針金で結束していく「鉄筋結束トモロボ」。
人の仕事を奪うのではなく、共に働く意味を込めて「トモロボ」と名付けた。
国内外で競合もあるものの、実用化には程遠い状態、建ロボテック独走状態と言ってもいい。
すでにアメリカ、シンガポール、スペインなど海外でも稼働が始まっている。
“世界一ひとにやさしい現場を創る”というミッションを掲げる、建ロボテック。
建設現場の近未来を眞部社長にトップインタビューです。
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