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「何でも好き勝手やっていいわけではない」村上春樹の短編小説を映画化 濱口監督が意識したこと(2021年)

「アカデミー賞」の前哨戦とも言われる「ゴールデングローブ賞」で濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が非英語映画賞を受賞しました。日本映画の受賞は62年ぶりの快挙です。映画公開直後の去年7月、濱口監督はJNNの単独インタビューに応じ、村上春樹さんの原作短編小説を映画化するうえで意識したことを語りました。
■「何でも好き勝手やっていいわけではない」 濱口竜介監督:海外メディアの方からも、やっぱり村上春樹さんの小説を映画化するに至った理由っていうのはものすごく聞かれました。村上さんの物語ということで最初から高い関心をいただいている部分は、すごくあるんじゃないかと思います。 「何でも好き勝手やっていいわけではない」っていうことはすごく思ってはいました。あくまで「村上春樹の物語」っていう「短編」のものを「長編化」するときに、村上さんが長編でやられているようなこともすごく意識しました。 このキャラクターはこういうキャラクターなんだっていうことを役者さんが実感としてまず持てるように、そういう過去の場面のリハーサルみたいなことをしてみたりとか、何度も何度も本読みをしてセリフが自動的に口をついて出てくるようなレベルにまでしておく。すると、やっぱり役者さんは現場でできることの幅っていうものが多分広がってくると思っているので、そういう時間を割こうということは思っています。 例えばこういうことがあったんじゃないかっていう、ある種の仮定をして、解釈を提供しているというか、そういう感じはあります。 特に村上さんの物語を映画化する上で観客、村上さんの場合は読者ですけれど、その最後の読後感として何がしか苦しい体験はあるかもしれないけどそれをくぐり抜けて何か希望のようなものを一抹でも感じられるようにっていうことは、すごく意識したことだと思います。 ■村上春樹さんの感想は (村上さんからは)いずれご覧になっていただくっていうご回答はいただいているのでいつか風の噂にでもご感想が聞けたらとても嬉しいことだと思います。 (インタビューは2021年7月に行われました)(10日16:26)

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