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江藤愛アナが悩んだ「自分らしさ」。ヒントは「大谷選手」「藤井四冠」「パンダ」にあった【私の2021】

『THE TIME,』や『ひるおび!』で笑顔が印象的な江藤愛アナウンサー。しかし2021年はつらいニュースが多く、気持ちが引きずられそうなこともあったという。しかし、そんな中で笑顔になれたのもニュースのおかげだった。特に、大谷翔平選手、藤井聡太四冠、そしてパンダからは、不安定な世の中を生き抜く哲学を見出していた。(聞き手:TBS報道局 久保田智子)
■「自分らしく」大谷翔平選手と藤井聡太四冠の共通点 毎日、多様なニュースに長時間触れ続ける江藤愛アナウンサー。今年一番心に残ったニュースを聞くと、迷わず『大谷翔平選手』『藤井聡太四冠』そして『パンダ』との答えだった。もちろんどれも国民的関心事で大きく注目されたニュースだ。しかし、江藤アナはユニークな目線でその3つをとらえていた。 江藤愛アナウンサー「この3つのニュースには共通点があると感じました。それは“自分らしさの追求”です。大谷選手はかつて『二刀流は無理』という声もあった中で、自分の信念を貫いて、結果、投打でメジャーの歴史に残る活躍を見せました。藤井聡太四冠も、将棋に専念したいと高校卒業目前で自主退学しました。普通の感覚だと、あと少しだから卒業したらいいのになんて感じてしまうのですが、“常識的”な基準とは違う、藤井四冠だからこその信念があって判断されたのだと思います。そして、将棋界最高峰のタイトル『竜王戦』を制して、史上最年少で四冠の偉業を達成しました。2021年はコロナの影響で、個人の自由が制限されることが多く、“自分らしさ”を見失いそうになることが多かったと感じていました。そんな中、与えられた環境で、自分の信念を持つ、そしてそのことが結果として大きな成功や評価につながることがあるのだと、勇気をもらいました」 ■原点回帰 パンダのように生きる 大谷選手、藤井四冠の姿に、“自分らしさ”へのこだわりを教わったという江藤アナ。しかし、いったいパンダとの共通点はどこにあるというのだろうか? 江藤アナウンサー「パンダこそ、まさに自分らしさそのままなんです。毎週、上野動物園が公表する赤ちゃんパンダの映像を楽しみにしています。お腹がすいた、眠い、など欲求にしたがって動いています。自分をかわいく見せようなんて1ミリも思ってないはず。それでも、結果として、自分らしさそのままの姿が最高にかわいくて、私たちを魅了するんです。パンダに限らず、他の動物も、人間も、赤ちゃんのころはきっとみんなそうですよね。それが、大人になるにつれて、環境に左右され、いつしか自分らしさよりも優先するものが増えていってしまうのかもしれないなって感じています。パンダからも学ぶことも多いんです」 ■メディアであること 私のアナウンサー道 不安定な世の中だからこそ大切にしたい“自分らしさ”。江藤アナにとっての自分らしさとは何なのだろうか? 江藤アナウンサー「アナウンサーになって、長く私も自分らしさとは何かな、自分だからできることって何かなと考え、葛藤もしました。でも、自分らしさは、自分で見つけるものというよりも、自然に湧き上がってくることなのかもしれないと思います。例えば私の場合、『THE TIME,』の放送で、大谷選手がMVPを受賞するかどうかという特集をしました。放送中は結果が出なかったんですが、放送後の反省会をしているときに、大谷選手が満票でMVPを受賞したというニュースが入ってきて、スタッフみんなで大喜びしたことがあったんです。大谷選手のニュースはもちろんですが、スタッフと一緒に気持ちを分かち合えたことが、すごく嬉しかったんです。私は自分だからこれができる、ということではないかもしれない。でも、ニュースを通してこんな風に人と一体感が持てることがすごく好きなんだなと思いました。だから、何かを取材するときは、ディレクターと同じくらいたくさん勉強して一緒にニュースに向き合いたいし、視聴者にお伝えするときは、視聴者と同じ立場で一緒にニュースを知っていきたい。その結果として、微力でも皆さんの生活が良くなったり、笑顔が増えていくことにつながれば本当に幸せに思います。2022年も、そんな気持ちでニュースに携わっていきたいです」 アナウンサーは、時に際立った個性が求められ、『好きなアナウンサーランキング』など様々な評価や期待の対象にもなる。しかし、江藤アナは、あえて自分は無色透明であろうとしていた。そのことで、取材時には取材相手の色になり、それを発信するときは視聴者の色になり、自分自身がニュースと視聴者をつなぐ『メディア(媒体)』になることを目指しているのだった。そこに、江藤アナだからできる“自分らしさ”と、ニュースの伝え手としての哲学をみた気がした。 江藤愛アナウンサー2009年にTBSテレビに入社。『みのもんたの朝ズバッ!』『Nスタ』などを担当。現在は『CDTV ライブ! ライブ!』『ひるおび!』『THE TIME,』に出演、『バナナマンのせっかくグルメ』ではYouTubeナレーションを担当。パン作りのライセンスを持つ。大分県日田市出身。(26日9:00)

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