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「皇室が生身の人間にはもう無理が来てるんじゃ・・・」眞子さま“異例の結婚”が問うもの【報道特集】

10月26日、秋篠宮家の長女・眞子さまは結婚し、「小室眞子さん」となる。お祝いの儀式がない異例の形の結婚だが、この結婚については激しい賛否の議論も起きた。この結婚が問いかけるものとは。
■皇族は完全な“私人”にはなれない 「結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」 眞子さまは去年、結婚へのお気持ちを文書でこう示された。自らの意志を貫かれた眞子さまだが、皇族には完全な自由は認められていない、と皇室の歴史に詳しい所功(ところ・いさお)名誉教授は話す。 京都産業大学(日本法制文化史) 所功 名誉教授:一般国民と一緒になられると言いましても、完全に公人から私人となられるのではなくて、あえて言えば“準公人”。公人に準ずるお立場になられるということが、考えられなくてはいけない。私人たる一般国民のような、完全な自由はあり得ない。 「私」よりも「公」が優先される皇族の重み。上皇后・美智子さまは結婚の際に、上皇さまの覚悟の言葉をお聞きになったという。 結婚20周年の際の上皇后さま(当時45歳)のお言葉「どんな時にも皇太子としての義務が最優先であり、私事はそれに次ぐものとはっきり仰せでした」 皇籍を離れた女性であっても皇室で行われる様々な儀式に出席する機会がある。 所功 名誉教授:そういう儀式や祭祀にお出になれるような品位を保持し続けてほしいという期待を込めて、一時金が出る。決してマンションを借りるためのお金とか、生活するためでなくて、前皇族としての役割を担っていただけるような品位保持につとめていただけるようなあり方に期待を込めて出されるものだとしますと、今回も一時金をお受け取りになられるべきだったと思います。 ■皇室の女性への“同情”の声 一方、眞子さまの思いに同情する女性たちも多い。性差別の問題に取り組む作家の北原みのりさんに聞いた。 作家 北原みのりさん:たたかれるだけたたかれて、そしてもらえるべきお金すら放棄して、そうじゃないと結婚できない。すごく気の毒だなっていうような気持ちを抱えている同世代の女性たちって多いんですよね。眞子さま本当に頑張ってほしいっていう思いをおっしゃる方が多くて。それは自分を重ねている方が多い。女性が何か自由に自分の思うことをすると、必ずたたかれるとか、家を出るのに自分の意志でというよりも誰かの許可が必要だったりとか。 眞子さまだけでなく、雅子さまについても・・・ 北原みのりさん:雅子さまも当時あれだけのキャリア(外務省のキャリア官僚)の方が皇室に行かれることで、皇室がもっと民主的に開かれるんじゃないかっていうようなことをおっしゃる方が多かったんですけれども、そんなことは全然なくて、雅子さまがもう、大変な思いで発言とかもできないような状況になってきたのを見続けてきたわけですよね。こんなふうに女性が決して幸せにならないような制度ってなんだろう。皇室が生身の人間にはもう無理が来てるんじゃないかなってことがわかってきたんじゃないかなと思うんですよね。 ■“私が選んだ人”と“恋愛結婚”した島津貴子さん 過去には、こんな女性もいた。上皇さまの妹・島津貴子(しまづ・たかこ)さんだ。薩摩藩主末裔の銀行員、島津久永氏と結婚した。婚約発表直前の会見での発言も話題になった。 島津貴子さん(1959年の記者会見):私が選んだ人を見ていただいて・・・ 当時はお見合い結婚が一般的な中で、皇室の恋愛結婚と受け止められた。「私が選んだ人を」という言葉は流行語になった。そうした島津さんだが、アメリカで暮らした一時期をこう振り返っている。 「“ただの島津貴子”になれた。私にとって大切な時期でした。」 ■皇室の女性の人権、議論すべきとき 北原さんは、皇室の女性が置かれている状況について議論すべき時期だと話す。 北原みのりさん:なかなか議論しにくかったと思うんですけれども、そういう中でやっぱり置き去りにされてきたのが、皇室の中にいる女性の人権なんだなって思うんですよね。眞子内親王は、本当に初めて自分の意志で、相手の家柄とか、そういったことを全く関係なく同級生と恋愛して、結婚したいって思った初めての皇室の女性なんですよね。 (報道特集10月23日放送より抜粋・編集)(25日19:39)

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