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オーストラリアで「片っ端から人の頭部を襲う」“恐怖の鳥”とは

 世界各地の街角の話題や最新ニュースをお伝えするキャッチ・ザ・ワールドです。季節が逆の南半球オーストラリアは、これから春から夏に向かいますが、この時期、ある鳥が人を襲うと言います。死亡事故も起きているという「恐怖の鳥」とは?シドニー飯島浩樹通信員の報告です。
飯島浩樹 通信員「恐怖の鳥が人を襲撃した現場です。オーストラリアにあるいくつかの電柱には注意を促す看板が掲げられています」「恐怖の鳥です!見えますでしょうか?黒と白の恐怖の鳥がいました!」 体長およそ40センチ。オーストラリア固有の鳥「マグパイ」。日本名は「カササギフエガラス」と言います。このマグパイ、南半球の春に当たる8月後半から10月にかけて繁殖期で、巣の近くを通る通行人や自転車に乗る人の頭部を襲うことがあり、鋭いクチバシで怪我をする人も続出。特に今シーズンはその数が例年より多く、これまでに3700件以上の被害が報告されています。ことし8月には、公園で女性がマグパイに襲われた際に転倒。抱いていた生後5か月の赤ちゃんが頭を強く打って亡くなるという痛ましい事故も起きるなど、この時期オーストラリア人なら誰でも知っているまさに“恐怖の鳥”なのです。 妻がマグパイに襲われた住民「家の前の通りを歩いていると、マグパイが急降下してクチバシで頭を突いてきます」 別の住民「目や頭を突かれた人もいて血が出ていたわ」 自分を攻撃した人の顔を覚えるほど、とても頭が良いというマグパイ。コロナ禍のロックダウンで日中散歩する人が増え、加えてマスクをしている人も多く、「マグパイも混乱しているのでは」と専門家は指摘します。 生態学者 ジョーンズ博士「マグパイは(マスクで)みんな同じに見えて、片っ端から人を襲うのです」 オーストラリアでマグパイは保護されていて、許可なく捕まえたり駆除したりすることはできません。襲撃を防ぐには、頭を守る帽子や目を守るサングラス。そして、注意書きが貼られた木の棒には傘も・・・。マグパイの襲撃があった場所の自治体では傘を無料で提供。これを使い、身を守るよう呼びかけています。また、マグパイに襲われた人が看板下のQRコードに登録することで、 サイト上で襲撃マップを公開するなどしています。 日本大使館は・・・ 山上信吾 駐豪日本大使「今のところマグパイについては日本人の方が被害に遭ったという情報には接していませんが、必要な情報の提供に努めていきたいと思っています」 豪在住 コーウェルきよ美さん「自宅の家のそばの木にも巣を作っているマグパイの家族がいたので。そのマグパイには一度も襲われたことがないんです。割と頭が良くて、あそこに住んでいる人たちは別に何もしないから大丈夫だと思えば、マグパイは何もしないし」 痛ましい事故も起きましたがこのマグパイ、繁殖期以外は滅多に人を襲うことはなく、一般のオーストラリア人にとって、普段は親み深い鳥だということです。(03日04:19)

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