楢﨑 基弘

報道制作局 報道部

2010年
新卒で大手新聞社に入社。
大阪・徳島・岡山・京都で記者として勤務。
2019年
山陽放送に転職。
現在報道部で「RSKイブニングニュース」編集長など務める。

[取材日:2023年6月]

前の職場ではどんな仕事を?

転勤で各地を回り、警察取材や行政取材といった一般的な新聞記者の仕事をしていました。自分が普段会えない人に会って話を聞ける、世の中の仕組みを身をもって知ることができる。ひとつひとつの経験がとても記憶に残っていますし、今の職場での糧になっています。

転職のきっかけは?

もともと岡山出身で、転勤で各地を巡る中で改めて故郷の良さを感じていたので、いつかは戻りたいと考えていました。また家庭でも転機があって、地元に帰ろうかとしばらく迷ってもいました。その中で2018年に西日本豪雨があり、倉敷市真備地区の取材で岡山に戻っていた際、偶然RSKのキャリア採用を知り「これも何かの縁か」と申し込みました。放送している番組を調べると、ドキュメンタリーに力を入れ、全国で高い評価を受けていることも知りました。大学時代にドキュメンタリーや映像の勉強をしていたこと、新聞記者時代に岡山で勤務した際にRSKのニュースや番組を見て、「映像がきれいだ」「サイズ感やこだわりが他社とはちょっと違う」と気になっていたことも、転職を決める後押しになったと思っています。

入社後に携わった仕事は?

2019年の1月に入社して報道部に配属され、2年目の春に初めて「RSK地域スペシャル メッセージ」を作りました。(注:2020年4月29日放送「みんなと歩きたい 義足の少年 小学校へ」)そして3年目から本格的に番組に携わらせてもらって。そういう意味でいうと、やる気さえあれば、チャンスはいっぱいあるのがRSKの魅力だと思います。いい意味でいうと責任を預けてくれるので、本当にやりたいことがある人にとってはいい職場、まさに中途入社に向いているかと。今年(2023年)の春からは、イブニングニュースの編集長をしているので、今、視聴者の人が何を見たら面白いと思うのかをいままで以上に考えるようになりました。

転職者がRSKで生かせる強みとは?

今RSKって変わろうとしているのを感じるんですよね。新社屋もできて、番組もいろんなことを少しずつだけど変えようとしていて。会社の中でも「外からの視点が欲しい」「新しいことをやってほしい」という声を多く聞くので、そういう意味で外からの視点を持つというのはすごく強みになるのではないでしょうか。あと地方ってどうしても東京や大阪と比べると人材が不足していると思うので、一度そういった都会を見てきた人間が岡山・香川に戻ってきてどうやって盛り上げるか。東京で流れているものに負けないような面白い視点をどうやったら出せるかというのが地方局の意義だと思います。

今やってみたい仕事は?

若い記者たちと一緒に面白いものをたくさん作りたいですよね。「メッセージ」が日本記者クラブ賞特別賞を今年(2023年)受賞したし、そういう番組を地方からどんどん出していきたいですね。今はデスクとしてイブニングニュースのコンテンツを高めて面白くして多くの人に見てもらうというのが当然あるけど、そこで自分のスキルアップにも当然つなげて、成長した中で次に「メッセージ」を作るときにはそれまでよりもまたちょっと違ったものを作らないといけないと思っています。あと、メディア業界の変化のスピードがこれから速まると思っていて、ネット配信の台頭や業界の再編など。そうなったときにちゃんとそのスピードについていけるように足腰をしっかり鍛えて仕事ができたらいいなと思っています。