9月7日(水) よる7:00~7:55

備前焼 産土の窯~伊勢﨑淳と晃一朗~

夏 備前焼の人間国宝・伊勢﨑淳(いせざき・じゅん)は、長男・晃一朗(こういちろう)と十数年ぶりに大窯を焚いた。
晃一朗は、影響を受けすぎてはならぬと別に工房を構え、長年作陶に励んできた一人息子だ。
大窯は淳が若き頃、父や兄と復活させた古の窯「窖窯」(あながま)で、そのほとりに工房を構えた。
「備前焼の本質は自然 ゆえに破壊と創造がなければ滅ぶ」と、自由な作品を次々と生み出してきたが、いまや86歳。
その言葉通り、淳はゆっくりと老い、大窯は埃をかぶっていた。
そんななかで、晃一朗は五分で大窯を焚こうと声をかけたのだ。
山裾の窯は2人の備前焼をどう染め上げるのか。
ものづくりの道を歩む親子のひと夏を追った。