岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2020年10月10日

「顔面を半分覆っての外出は罰金150ユーロ?」

秋のシーズンが始まり、全ての活動が復帰している。レストランや劇場、ホール、ホテルなどは、3月からまだ閉めているところも多い。7月から新政府になり、バカンスも終わり9月に入り少しずつ活動の復帰、人の気の増えるに従って、コロナ感染者の数もまた増え、テーブルに着く人数とか、10人を越えるパーティは禁止とか、パリの新規制がいろいろ発表される。サロンドートンヌの恒例の展覧会も、FIACも中止である。観客一人に対し25平方メートルのスペースを取れ(会からの報せ)と言うのでは、展覧会もおいそれとは開けない。地下鉄の中の劇場広告パネルも。36枚貼れるのに2列だけで、半分は白紙の空いたままである。新聞についてくる週刊催し案内も9月から復活したが、内容わずかな薄いパンフレットである。カフェやレストランは、明年6月まで舗道の路上に拡げて、テラスを出すことが許されている。狭い屋内に密集させないためである。盛り場にゆくと若者が多いが人々でテーブルは一杯の盛況、道路の駐車スペースに台を出し拡張の工事までしていたり、その脇で3月以来営業出来ないで閉めたままのレストランも結構ある。カフェで手軽な軽食を出す、少しましな店に殺到して満席、今まではアペリチーフの時間に「ちょっと一杯」に集まるが、夕食の時間にはガラガラになるところだったが、レストランが開いていないのでこちらに集まり、意外な盛況になっているのだなと思った。但し現行の規制では夜10時には閉めさされる。 

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