岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2019年10月11日

「近頃の話題」

9月初め猛暑に、異常だと短パン肌脱ぎ姿だったのに、もう部屋に暖房が入った。街路にはマロニエの枯れ葉と、実が一杯に落ちている。
シラク大統領が亡くなり、その週は関連の報道ばかりになり、土曜日毎の黄色いベスト運動も忘れられたみたいである。アンケート発表によると30%のフランス人が良い大統領だったと、ジスカール・デスタン大統領と並んで最高数字の人気評価で、だんだんと歴代の大統領評価も下がって行き、前大統領のオランド氏にいたっては1%だけの人が、良い大統領と答えた結果だから、これはちょっと気の毒である。故シラク大統領は、ブッシュ米大統領からイラク戦争に参戦を乞われ、筋が通らないと断り、米国でフランス製品不買運動まで起こされても頑張ったのが、政治家として大変に評価されている。日本に60数回も行き日本好き、日本文化の知識も凄い大統領と思っていたが、こちらでの報道では、中国語を学び、中国文化研究家でもあったと流されていたので、オヤオヤと思ってしまう。現在の中国経済の躍進と、旅行者ブームの影響なのだろうか?日本関連ではスモウが好きだったと、お相撲さんの画像だけが流される。東洋ということで、一般フランス人にとっては、同じようなものと理解されているようだと考えた方がいいようである。

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