岡山市出身でフランスのパリを拠点に活躍する画家、赤木曠児郎さんから月に1回程度「パリ通信」を送っていただいています。

2011年11月10日

「画像の秋」

 カメラマンのA氏は、私の作品の記録撮影もやってくれているが、スタートして30周年になる在仏日本雑誌記者会という、約30名のサークルの古参メンバーで、自営の報道カメラマンである。池波正太郎さんのフランス取材旅行に同行、撮影依頼をまかされるというような仕事も引き受けていた。フリージャーナリストと名乗る人は多いから、一応フランス外務省報道課が、外国人特派員として、居住活動を認めている人をサークルのメンバーとし、毎年更新している。その彼が、先日も仕事に来て話すのだが、もうフィルムで撮影するのは消えて、殆どがデジタルですっかり仕事の手順が変わってしまいましたとぼやく。4×5の大判フィルムで撮影を要求する私のようなのは困りもので、材料も手に入り難くなり、メーカーも部門縮小、何時まで続けられるかは、風前の灯らしい。
 

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