モンマルトル・サクレクール寺院
 

「パリに帰って・・・」

 元旦の朝、日本の株屋さんの中心地、兜町のあたりは空は晴れ渡り、残っている黄色い銀杏の葉が美しく、車も少なく、人通りもない町でした。二〜三近所の神社にお参りして、郊外の知人宅に電車で向かったのですが、沢山の家族連れはあっても、ジーンズ、ダウンのアノラック、スニーカーが今の日本人の装いで、お正月用の髪飾り、キモノ姿に着飾った日本人なんて、長い電車でたった一人見掛けただけでした。2日の朝からはデパートの福袋とかで早朝からもう大行列。デパートの人も行列整理で午前四時から出勤が当たり前。テレビの報道陣の構え、新習慣が出来ていて、役人以外誰もお休みではありません。私の展覧会にも平日より多い人です。
 4日朝、ホテルの界隈では後ろ頭の少し剥げた人を先頭に、三人四人後ろに若い人が従って、グループで黒っぽい背広で歩く姿があちらにも、こちらにも、会社の新年のお得意さまご挨拶回りの姿でした。パリじゃ見られないことで、これが日本企業の一番お正月らしさを感じさせられた一日でした。

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