永瀬清子の世界タイトル

岡山県出身の詩人・永瀬清子さんの詩をRSKアナウンサー 小林章子の朗読でお届けします。

永瀬さんの世界へ、心を踏み入れてみませんか?

今週の詩

2026.4.20.~2026.4.25.

『 短章『小鳥の声』 』

      
小鳥の声を聞き取り書き表そうとするのは、
なかなか難しいことです。
あの複雑な声をどう書いたらいいのでしょうか。
だから「PECHAKUCHA」とローマ字で書いた詩を読んだとき、
「私」は小首をかたむけてしまいました。
だからこそ「私」は、
ミソサザイの鳴き声を書いた宇野善三さんの本を読んで
感嘆の声を上げるのです。
近年、動物言語学という世界初の学問分野を切り拓いた鈴木俊貴さんは、
シジュウカラなど鳥の言葉の研究を続けたことで
鳥の言葉がわかるようになったそうです。
小鳥の声を書き表すのも、
言葉がわかるようになるのも、
その生態を長年にわたり観察してきたことにほかなりません。
このことは、単なる表記の問題だけではなく、
相手に寄り添うことができるかどうか、
相手が何を言おうとしているのかに
耳を傾ける態度でもあるのではないでしょうか。
宮沢賢治の言葉「ヨクミキキシワカリソシテワスレズ」につながる、
永瀬清子さんの眼差しが感じられます。
 
<文・白根直子>

永瀬清子さん プロフィール

永瀬清子さんの写真

1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。

1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。

多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。

戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。

岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。

また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。

番組へのメッセージ

番組では、ご感想や朗読してほしい詩のリクエストを募集しています。

過去の放送をPodcastで配信中!

朗読

RSKアナウンサー
小林 章子
(こばやしあきこ)

岡山市生まれ。

RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。

2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」

2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」

2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。