永瀬清子の世界タイトル

岡山県出身の詩人・永瀬清子さんの詩をRSKアナウンサー 小林章子の朗読でお届けします。

永瀬さんの世界へ、心を踏み入れてみませんか?

今週の詩

2026.8.24.~2026.8.29.

『 一九八八年夏 ⅱ あじさい 』

      
永瀬清子は、
植物を愛しており
詩には百を超える植物が登場します。
アジサイもそのひとつです。
この詩では、
友達から貰ったアジサイを「長いつきあい」と表現しており、
アジサイを贈ってくれた友達への親しみとともに、
アジサイそのものにも友達のような温かさを感じている
「私」のまなざしがあります。
だからこそ、
八重に咲くアジサイを水切りして生け直し、
大切に世話をするのでしょう。
「藍の色の濃淡で もう十日も彩っている」アジサイは、
美しさにより「私の部屋」の暑さをやわらげ、
「私の老いた脳髄」をなごませています。
アジサイは、
色だけではなく、
生けなおせば十日も咲き続ける生命力で、
老いた「私」に力を与えているかのようです。
植物と心を通い合わせるように詩を書いていた永瀬清子。
もしかしたら植物の一つ一つが、
一篇の詩のように見えていたのかもしれません。

<文・白根直子>

永瀬清子さん プロフィール

永瀬清子さんの写真

1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。

1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。

多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。

戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。

岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。

また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。

番組へのメッセージ

番組では、ご感想や朗読してほしい詩のリクエストを募集しています。

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朗読

RSKアナウンサー
小林 章子
(こばやしあきこ)

岡山市生まれ。

RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。

2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」

2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」

2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。