今週の詩
2026.2.16.~2026.2.21.
『 短章「悲しめる友よ」 』
配偶者との別れは避けがたい現実です。
永瀬さんは、そうした現実を見据え
「男性より一日でもあとに残って、挫折する彼を見送り、
又それを被わなければならない」と述べ、
このことを「女性の本当の仕事」だというのです。
これは、どういうことでしょうか。
年を重ねた永瀬さんは、
男性と女性について
「本当はどちらが居なくてもうまくやれぬことは同じである」
と考えるようになりました。
そして、「相手が自分に何もしてくれない、と云う事はすぐ考えつくが、
自分が相手にどれ位の事をしてやれたかが判るのは一生かかっても判らない」
(「女性・この被うもの——婦人論についての素朴な考え」『伝統と現代』1977年9月)
と考えていたのです。
こうした言葉には、
男女平等や男女同権について考え続けてきた永瀬さんが、
よりよく生きるためにたどり着いた
ひとつの境地が表れているのではないでしょうか。
ここにも自分の心と相手の心を見つめながら詩を書き
行動しようとした永瀬さんの姿が浮かび上がります。
<文・白根直子>
永瀬さんは、そうした現実を見据え
「男性より一日でもあとに残って、挫折する彼を見送り、
又それを被わなければならない」と述べ、
このことを「女性の本当の仕事」だというのです。
これは、どういうことでしょうか。
年を重ねた永瀬さんは、
男性と女性について
「本当はどちらが居なくてもうまくやれぬことは同じである」
と考えるようになりました。
そして、「相手が自分に何もしてくれない、と云う事はすぐ考えつくが、
自分が相手にどれ位の事をしてやれたかが判るのは一生かかっても判らない」
(「女性・この被うもの——婦人論についての素朴な考え」『伝統と現代』1977年9月)
と考えていたのです。
こうした言葉には、
男女平等や男女同権について考え続けてきた永瀬さんが、
よりよく生きるためにたどり着いた
ひとつの境地が表れているのではないでしょうか。
ここにも自分の心と相手の心を見つめながら詩を書き
行動しようとした永瀬さんの姿が浮かび上がります。
<文・白根直子>
永瀬清子さん プロフィール
過去の放送をPodcastで配信中!
朗読
- RSKアナウンサー
- 小林 章子
- (こばやしあきこ)
岡山市生まれ。
RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。
2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」
2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」
2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。
1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。
1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。
多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。
戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。
岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。
また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。