今週の詩
2025.12.22.~2025.12.27.
『 冬が来るとは 』
永瀬清子は、
2歳から16歳まで金沢に暮らしていました。
金沢の冬の思い出が
「肌ざわり」、雪景色、「子守唄」などの
感覚的な断片で数珠つなぎのように語られています。
そうした思い出だけでなく、
「母の黒いえりまき」を取り出して身につけることで
「母の思いが自分のものになった。」と実感しています。
ここでは、
目に見え手に取れるものとしての思い出と現実が描かれているのです。
さらに、
このように季節を感じることは人によって違い、
その違いが人格にも表れ、
「人間の柱になっている」と考えているところに注目されます。
つまり、
人それぞれの春夏秋冬の経験をどのように感じるかの積み重ねが、
人格形成につながっていくというのです。
このような視点から、
人も自然の一部であるということを実感させられます。
<文・白根直子>
2歳から16歳まで金沢に暮らしていました。
金沢の冬の思い出が
「肌ざわり」、雪景色、「子守唄」などの
感覚的な断片で数珠つなぎのように語られています。
そうした思い出だけでなく、
「母の黒いえりまき」を取り出して身につけることで
「母の思いが自分のものになった。」と実感しています。
ここでは、
目に見え手に取れるものとしての思い出と現実が描かれているのです。
さらに、
このように季節を感じることは人によって違い、
その違いが人格にも表れ、
「人間の柱になっている」と考えているところに注目されます。
つまり、
人それぞれの春夏秋冬の経験をどのように感じるかの積み重ねが、
人格形成につながっていくというのです。
このような視点から、
人も自然の一部であるということを実感させられます。
<文・白根直子>
永瀬清子さん プロフィール
過去の放送をPodcastで配信中!
朗読
- RSKアナウンサー
- 小林 章子
- (こばやしあきこ)
岡山市生まれ。
RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。
2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」
2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」
2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。
1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。
1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。
多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。
戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。
岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。
また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。