永瀬清子の世界タイトル

岡山県出身の詩人・永瀬清子さんの詩をRSKアナウンサー 小林章子の朗読でお届けします。

永瀬さんの世界へ、心を踏み入れてみませんか?

今週の詩

2026.9.28.~2026.10.3.

『 短章『花と枝』 』

      
永瀬清子は、
道ばたに咲く草花を見つけると、
植物図鑑で調べていたことを随筆などに書いています。
見知らぬ花の名前を知ることから始まる
「ひろい世界の不思議を子供の心にともそう」
「云いがたい愛を名知らぬものに託そう」
という思いには、
未来へのまなざしが感じられます。
今日の夕ぐれに「私」が採ったのは、
「水竹葉(いぼくさ)の花」でした。
水田の畦によく見られる草ですが、
この日「私」は、
初めてその美しさを発見し、
名前とともにその花に強く惹きつけられています。
草花にまつわる思い出は、
父親のおみやげ、
昔読んだグリム童話やペロー童話に結びつき、
大人になったときに花開くようにその意味を知るのです。
永瀬清子が
「ふしぎな事に幼かった時に聴いたり読んだりしたものが、
いまも心の隅に新しく生きているような気がする事が多いのです。」
(「幼年はすぐそばに」『月刊こどもの季節』1979年7月)
と書いているとおり、
幼年期の体験がこの短章を書かせたのでしょう。 

<文・白根直子>

永瀬清子さん プロフィール

永瀬清子さんの写真

1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。

1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。

多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。

戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。

岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。

また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。

番組へのメッセージ

番組では、ご感想や朗読してほしい詩のリクエストを募集しています。

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朗読

RSKアナウンサー
小林 章子
(こばやしあきこ)

岡山市生まれ。

RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。

2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」

2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」

2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。