今週の詩
2026.10.26.~2026.10.31.
<文・白根直子>
『 辿る 』
題名の「辿る」とは、
それぞれの生き方の違いを辿ることです。
遠く離れて暮らす友達のことを思いながら、
初めての稲刈りをする「私」。
慣れない農作業で時間がかかり薄暗くなってしまいました。
「刈られていく稲」は美しいけれども、
意思もなく身動きもとれない姿が、
「トルソ」すなわち頭や手足のない胴体だけの彫像にたとえられています。
これは、洋裁をする「わが友」が「トルソ」に縫った洋服を着せかけていることの対比でしょう。
生き方は違っても、
「自分自身を立派に美しく」したいと願うもの同士だったのでしょう。
副題の「戸塚八重子」とは、
永瀬清子と同じく佐藤惣之助の詩の雑誌『詩之家』の同人で、
生涯の友達だった人です。
離れて暮らしていても、
長い年月を通じて心の中で語りかけ思いやる友達がいたことは、
この詩の「私」にとっても永瀬清子にとっても幸せなことだったと思います。
それぞれの生き方の違いを辿ることです。
遠く離れて暮らす友達のことを思いながら、
初めての稲刈りをする「私」。
慣れない農作業で時間がかかり薄暗くなってしまいました。
「刈られていく稲」は美しいけれども、
意思もなく身動きもとれない姿が、
「トルソ」すなわち頭や手足のない胴体だけの彫像にたとえられています。
これは、洋裁をする「わが友」が「トルソ」に縫った洋服を着せかけていることの対比でしょう。
生き方は違っても、
「自分自身を立派に美しく」したいと願うもの同士だったのでしょう。
副題の「戸塚八重子」とは、
永瀬清子と同じく佐藤惣之助の詩の雑誌『詩之家』の同人で、
生涯の友達だった人です。
離れて暮らしていても、
長い年月を通じて心の中で語りかけ思いやる友達がいたことは、
この詩の「私」にとっても永瀬清子にとっても幸せなことだったと思います。
<文・白根直子>
永瀬清子さん プロフィール
過去の放送をPodcastで配信中!
朗読
- RSKアナウンサー
- 小林 章子
- (こばやしあきこ)
岡山市生まれ。
RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。
2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」
2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」
2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。
1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。
1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。
多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。
戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。
岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。
また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。