今週の詩
2026.8.24.~2026.8.29.
<文・白根直子>
『 一九八八年夏 ⅱ あじさい 』
永瀬清子は、
植物を愛しており
詩には百を超える植物が登場します。
アジサイもそのひとつです。
この詩では、
友達から貰ったアジサイを「長いつきあい」と表現しており、
アジサイを贈ってくれた友達への親しみとともに、
アジサイそのものにも友達のような温かさを感じている
「私」のまなざしがあります。
だからこそ、
八重に咲くアジサイを水切りして生け直し、
大切に世話をするのでしょう。
「藍の色の濃淡で もう十日も彩っている」アジサイは、
美しさにより「私の部屋」の暑さをやわらげ、
「私の老いた脳髄」をなごませています。
アジサイは、
色だけではなく、
生けなおせば十日も咲き続ける生命力で、
老いた「私」に力を与えているかのようです。
植物と心を通い合わせるように詩を書いていた永瀬清子。
もしかしたら植物の一つ一つが、
一篇の詩のように見えていたのかもしれません。
植物を愛しており
詩には百を超える植物が登場します。
アジサイもそのひとつです。
この詩では、
友達から貰ったアジサイを「長いつきあい」と表現しており、
アジサイを贈ってくれた友達への親しみとともに、
アジサイそのものにも友達のような温かさを感じている
「私」のまなざしがあります。
だからこそ、
八重に咲くアジサイを水切りして生け直し、
大切に世話をするのでしょう。
「藍の色の濃淡で もう十日も彩っている」アジサイは、
美しさにより「私の部屋」の暑さをやわらげ、
「私の老いた脳髄」をなごませています。
アジサイは、
色だけではなく、
生けなおせば十日も咲き続ける生命力で、
老いた「私」に力を与えているかのようです。
植物と心を通い合わせるように詩を書いていた永瀬清子。
もしかしたら植物の一つ一つが、
一篇の詩のように見えていたのかもしれません。
<文・白根直子>
永瀬清子さん プロフィール
過去の放送をPodcastで配信中!
朗読
- RSKアナウンサー
- 小林 章子
- (こばやしあきこ)
岡山市生まれ。
RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。
2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」
2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」
2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。
1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。
1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。
多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。
戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。
岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。
また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。