今週の詩
2026.2.9.~2026.2.14.
『 短章「腕なき鬼」 』
短章「腕なき鬼」では、
歌舞伎の「綱館」を観て、
「老いた女性の枯れて美しい魅力」とともに、
戦いに負けた人にも「正当な理由がある」と思いを寄せています。
そしてこの思いは、
女学生の頃に読んだ古代英語で書かれた
英雄叙事詩「ベオウルフ」の梗概をもとに書いた
詩「グレンデルの母親は」に通じるものでした。
この授業を行ったのは、
夏目漱石の一番弟子・中川芳太郎です。
こうしたエピソードから
愛知県第一高等女学校高等科英語部での学びが、
詩人・永瀬清子の礎となったことがうかがえます。
「鬼の方に却って最後の勝利を与えている」ところを
好ましく思った永瀬さん。
「自分の詩の源流」に気づき「最後の勝利」を願うとしたならば、
永瀬さんにとっては
自分でなければ書けない詩を書くことだったのではないかと思えてなりません。
歌舞伎の「綱館」を観て、
「老いた女性の枯れて美しい魅力」とともに、
戦いに負けた人にも「正当な理由がある」と思いを寄せています。
そしてこの思いは、
女学生の頃に読んだ古代英語で書かれた
英雄叙事詩「ベオウルフ」の梗概をもとに書いた
詩「グレンデルの母親は」に通じるものでした。
この授業を行ったのは、
夏目漱石の一番弟子・中川芳太郎です。
こうしたエピソードから
愛知県第一高等女学校高等科英語部での学びが、
詩人・永瀬清子の礎となったことがうかがえます。
「鬼の方に却って最後の勝利を与えている」ところを
好ましく思った永瀬さん。
「自分の詩の源流」に気づき「最後の勝利」を願うとしたならば、
永瀬さんにとっては
自分でなければ書けない詩を書くことだったのではないかと思えてなりません。
<文・白根直子>
永瀬清子さん プロフィール
過去の放送をPodcastで配信中!
朗読
- RSKアナウンサー
- 小林 章子
- (こばやしあきこ)
岡山市生まれ。
RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。
2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」
2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」
2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。
1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。
1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。
多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。
戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。
岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。
また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。