今週の詩
2026.7.27.~2026.8.1.
『 短章「痛覚」 』
自分の痛みを伝えることは難しいことです。
感じた痛みを言葉にしても
「他人にはただ言葉であり、目盛が見えぬ」ために、
相手は想像するほかありません。
もしかしたら、想像さえしてもらえないこともあります。
さらには、痛みを訴えた途端、
それをきっかけに相手の自分語りへと話がすり替わり、
うんざりしてしまうこともあるでしょう。
こうした痛みも相手に深く届くことはなく、
ただの話題として消費されていきます。
だからこそ「(死の壁をいや応なしに越える時に)あたってやっと驚く」のかもしれません。
「もう少し早く知っていたら」という取り返しのつかない思いをしても、
誰かの痛みを自分の痛みのように捉えることは、
なかなか難しいものです。
わかる、ということは、
つくづく大変な能力なのだと思わずにいられません。
感じた痛みを言葉にしても
「他人にはただ言葉であり、目盛が見えぬ」ために、
相手は想像するほかありません。
もしかしたら、想像さえしてもらえないこともあります。
さらには、痛みを訴えた途端、
それをきっかけに相手の自分語りへと話がすり替わり、
うんざりしてしまうこともあるでしょう。
こうした痛みも相手に深く届くことはなく、
ただの話題として消費されていきます。
だからこそ「(死の壁をいや応なしに越える時に)あたってやっと驚く」のかもしれません。
「もう少し早く知っていたら」という取り返しのつかない思いをしても、
誰かの痛みを自分の痛みのように捉えることは、
なかなか難しいものです。
わかる、ということは、
つくづく大変な能力なのだと思わずにいられません。
<文・白根直子>
永瀬清子さん プロフィール
過去の放送をPodcastで配信中!
朗読
- RSKアナウンサー
- 小林 章子
- (こばやしあきこ)
岡山市生まれ。
RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。
2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」
2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」
2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。
1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。
1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。
多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。
戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。
岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。
また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。