永瀬清子の世界タイトル

岡山県出身の詩人・永瀬清子さんの詩をRSKアナウンサー 小林章子の朗読でお届けします。

永瀬さんの世界へ、心を踏み入れてみませんか?

今週の詩

2026.5.18.~2026.5.23.

『 短章「紫」 』

      
話し始めた時に話の腰を折られる経験は、
誰しも経験があるのではないでしょうか。
「彼女」の言葉は、
「私が詩人であるという事だけ知って」いるので、
詩人ならばこう考えるだろうという思い込みでしかありません。
そのために「私」は、
「私のことばを本当に聴いたり待ったりする
やさしさ(又はまじめさ)を持たない」
と憤慨してしまうのです。
「彼女」が、
「私」の話そうとしていることをわかっているとばかりに話したり、
そこから「彼女」の自分語りになったりしては、
二人の会話は成り立たずすれ違うばかりです。
「鉄線の花」は、
そんなやりとりをよそに静かに咲いています。
誰かに何かを伝えることの難しさを感じないではいられません。
 
<文・白根直子>

永瀬清子さん プロフィール

永瀬清子さんの写真

1906年、現在の岡山県赤磐市に生まれました。

1995年、89歳の誕生日に生涯を閉じるまで、生涯現役の詩人を貫いた「現代詩の母」です。

多感な時期を金沢・名古屋で、結婚して大阪・東京で暮らし、1945年に夫の転勤で岡山市に帰りました。

戦後、現在の岡山県赤磐市松木で農業に従事しながら詩を書き、詩の雑誌「黄薔薇」を創刊。

岡山県詩人協会の初代会長も務め、後に続く詩人を育てました。

また、ハンセン病の入所者とともに詩を書き、選挙により豊田村の教育委員、岡山家庭裁判所の調停委員、世界連邦運動に参加、近代岡山の女性史研究を行うなど幅広い活動も知られています。

番組へのメッセージ

番組では、ご感想や朗読してほしい詩のリクエストを募集しています。

過去の放送をPodcastで配信中!

朗読

RSKアナウンサー
小林 章子
(こばやしあきこ)

岡山市生まれ。

RSKイブニングニュースで永瀬清子さんをテーマに取材。

2003年 第29回アノンシスト賞・優秀賞「テレビ 実況・フリートーク部門」

2010年 第36回アノンシスト賞・優秀賞「CM部門」

2013年 第39回アノンシスト賞・優秀賞「ラジオ 読み・ナレーション部門」など受賞。