「パリの岡山情報」

12月から3月までパリの国立ギメ東洋美術館で、今はここは(ルーブル美術館東洋別館)となっているが、個人でリヨンとパリに二つの美術館も建てて、集めたコレクションを国に寄付したエミール・ギメ(1836~1918)が、明治9年に2カ月、記録画家と通訳を連れて、横浜から京都まで国内旅行した、記録の展覧会が開かれている。当時パリで大流行がジャポニスム、憧れの日本まで、2年かけて世界一周の大旅行だったが、高さ2メートル30センチの大作油彩、10数枚に、同行させたフェリックス・レガメという画家に日本の風俗を描かせて、ズラリと並んでいて驚がされる。圧巻は京都の鬼平犯科帳の連続ドラマのバックに3重の塔が何時もでてくる東寺の名物、現在国宝の23体の仏像群の縮尺コピーを、和尚さんの応援を得て35メートルの長さの台に納まるサイズに京都で注文して、その時代にお土産に作らせ納めさせていた。時を経て傷んでいたのを、近年修復されて、金箔も見事に仏教宇宙が揃い、初公開である。ブルーの染料の化学合成に成功して、19世紀半ばに財をなした人であるが、昨年も孫か曾孫の方が、リヨンの日仏協会のVIPとかで出席され、藤原和のリヨン備前焼展開幕ご挨拶を目にする機会があったので、印象深かった。やることが違うのである。

2018年2月10日 赤木 曠児郎

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