「ロボット見本市」

 さてこのロボット見本市、人間タイプの動くロボットやドローンだけでなく、ロボット産業の部品メーカーから、各種全てが集まっている。人手を省略して経営効果改善、失業発生源の産業が、人材を集めて新規に興隆しているのだと、少し皮肉な気分になるが、これが人知の進歩というものかと考える。注目されるのは韓国コーナーで、入ってすぐの中央に10社ばかり集まって大きな商談コーナーを開き、大きな水槽まで作って、中でロボットの魚を泳がせてみせて人目を集めていて、現在いろいろな製品を世界に輸出している新進の活気がうかがえる。会場の奥の端っこの方にパナソニックの名前が見えたので、懐かしいと訪ねる。隣はIKOとかいう、日本トンプソンのヨーロッパ子会社のコーナーであるが、業界では知名の専門部品メーカーらしい。パナソニックさん、「この見本市には、パリは初めての出品なのです」という回答、時代が変わって行くのだなと思ったのであった。このロボット見本市、正式にはINNOROBOT(インノロボ)が名称で、5月16~18日の3日間開かれていた。

2017年6月6日 赤木 曠児郎

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