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「もう幾つ寝たらお正月・・・」

 12月第二週末のフランスのル・フィガロ紙の第二面は全ページ使って、台湾を挟んで、中国、日本、韓国、北朝鮮の軍事力の比較と、極東情勢の見通し解説です。平和と経済ボケしたような日本の紙面では考えられない緊張感で、外国がここまで考えているのか、少しギョッとしました。
 12月第二週の週末3日だけ「ページ」という見本市があるホールで開かれて、行って見ました。毎年一回開き7回目だそうで、今年は83社の参加、いろいろなフランスの版画工房の出品です。本物の絵画はちょっと手が出なくても版画やリトグラフならというのが盛んで、一時期は襖一面のような巨大版画だって流行でしたが、もう壁一杯で覆い尽くしたような具合。それで版画工房の間では版画技術を使った手作り豪華美術本が盛んなのです。以前から豪華装丁本や、巨匠たちの版画挿絵入り限定豪華本と本の蒐集家は多く、絵画より市場性もあって足早く動くのだそうです。版画工房が押しかけて10部しか作らない本とか、2〜3万円で安く、本箱に積んでおいて見たいときに出して見れる美術コレクション、現代のアパート生活の空間にピッタリな趣味かも知れません。本の頁から名付けられた見本市でした。


2004年12月13日 赤木 曠児郎  
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