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ウェーブハウス

市川 周治 社長

2017年5月1日(月)

——夢はどんなことでしょう。

市川:不動産の流通と再生を促進することによって、岡山を元気にしたいと思っています。

——不動産売買や賃貸などを手掛け、創業から20年あまりで取引実績は地域トップクラスを誇ります。創業から急成長されているという印象です。

市川:不動産流通業というと、中古の不動産を右から左に流通させるだけのようなことをやっていたのですけれども、これではお客様の満足を得られないということに気づきました。そこで、「フルスケルトン・リノベーション」(大規模な改修工事)という、マンションの中を全部スケルトン状態にして、新しい部材を入れていくことで新築のマンションと変わらないような内装を提供するようにしました。

——少子高齢化の中で、不動産業は今後どういうことが必要になってくるのでしょうか。

市川:先ほどのような「リノベーション」や「IT化」ですね。不動産の業界の中にもIT化という波が押し寄せてきていますから、ここに力を注いでいくということが必要なのかなと思っています。

——「IT化」では、自社開発された「土地バンク」というソフトが注目を集めています。

市川:「土地バンク」という不動産業者さん向けの販売促進ツールを、全国の不動産会社さんに紹介しています。これは一枚の地図にすべての不動産情報をマッピングすることで、非常にわかりやすく感覚的に全国の不動産情報を取得できるというシステムなのです。

——なぜこうしたツールを開発しようと思われたのでしょうか。

市川:日本の場合、不動産の流通の仕組みがいろんなサイトで分断されているのです。物件情報を探すにしても、非常に手間がかかる状態でしたので、それをすべてまとめてしまおうと。一枚の地図上に全部プロットすることで、お客さまに物件をより見つけやすく、提案しやすくなるということです。このことによって、不動産の流通が促進されていくのではないかという思いがありました。

——情報を豊富に提供できるということですか。

市川:情報提供の漏れがなくなり、しかも分かりやすく説明できるという特徴があります。実は、全国で120万件の不動産データを取っています。これはビッグデータになってくるので、これを活用することによって、不動産の価格の透明化という点で大きな貢献ができるのではと思っています。

——これから取り組んでいきたいと考えられていることはありますか。

市川:新卒の採用を一生懸命にやっていまして、人を採用して育成していくことで会社を発展させていきたいと思っています。われわれの商品は人なんです。人の採用と教育がすべてだというふうに思っています。

——商品は、不動産ではなくて人だと。

市川:人ですね。いろんな事業がありますけれども、本当に人が育つと勝手に事業も育つものなので、われわれは人づくりに力を入れています。やはり人間性だとか社会性だとか、不動産知識に対する専門性だとか、そういったところを一から教育することによって、社会に役立つ人をつくっていくというのがわれわれの使命だと思っています。

市川周治(いちかわ・しゅうじ)

株式会社ウェーブハウス代表取締役社長

1967(昭和42)年岡山市出身。岡山会計学館経理専門学校卒。20歳で宅地建物取引士の資格を取得、不動産業界に足を踏み入れる。地元の不動産会社で26歳まで勤務し、その後株式会社ウェーブハウスを創業。一般社団法人投資不動産流通協会理事、そよ風ネットおかやま会長、一般社団法人リノベーション住宅推進協議会岡山部会長。著書に『ゼロから始める不動産投資』(KADOKAWA/中経出版)がある。