「さすが人影の少なめのパリの街角で」

3月11日、東北大震災から9年経つ。あの日フランスのテレビ報道を一心に見ていて、「これで地球の危機は避けられました」と流れて、福島第一原発に注水が始まり、アナウンサーまで全員がホッとしたのを今でも生々と思いだす。このまま4基の原発が連鎖反応を起こして爆発すれば、地球のシステムが破壊し、人類の滅亡の危険がありますと報道され、息をひそめ世界中が見守っていたのであった。人間の経済的欲望の追及は、長い年月をかけて原発を作り上げた。これからまた長い年月をかけ、抑え込み、制御する技術を作り出せないはずはないと思う。欲にまかせて危ないものを作り上げ、作りっぱなしで放り出したのでは筋が通らない。廃止をいうのは簡単である、しかし終わるのにも手間がかかるが、その技術や便法を確立すればそれは日本技術の財産である。安全なエネルギーとして使える日を期待して何が悪いのだろうか。人類はペストや結核も征服してきた。今日はコロナウイルスに直面しているが、抑える努力をする生き物なのである。

2020年3月11日 赤木 曠児郎

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