「異常気象下の日々」

10月末から5日間の「第25回チョコレート見本市」発表では、フランス人一人当り年間7.3キロのチョコレートを食べている計算になり、ドイツ人の11キロより少ないと言うのだが、それでも大きな市場で大賑わいの人気で、男性も女性も甘いものをよく食べる。それから今週は「第23回パリ写真週間」展の4日間、グランパレ会場には30カ国から179の写真専門画廊、33の出版社が出品されて、写真技術発明国の面目をかけた芸術新分野で、人々の関心をひく。同じ建物の一部を占める国立美術館部では、トゥールーズ・ロートレック大展覧会やエル・グレコ大展覧会も開かれている。ポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場では「第8回メイド・イン・フランス見本市」も開かれ460社が出品、フランス製、フランスの産業を支えましょうと、これまたマスコミが動員させられている。為替相場の差を利用して諸外国からの輸入品が幅を利かせている現在、矢張り人件費とか社会保障費が高いフランス国内産は30%も割高につくようで、5%位の差だと応援してフランス製の方を選ぶのだがというのが、庶民の声のようである。今は各美術館でも商売の時世で、ブティックで販売のスーベニア商品の開発にも大変に力が入る。わざわざフランス美術館局が専門店舗をパリ市内の歴史観光地区に持って、各地美術館から一堂に集め販売宣伝もはじめ「POP UP」という店名で1月9日まで開かれている。これから年末に掛けては、ヨーロッパの家族の間の贈り物交換の習慣で、各商店年間売り上げの大きな比率がこの2カ月に掛かっているのでみんな頭を絞る。

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